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中学受験をさせるという選択

自分の子供に中学受験を勧めるかどうかについては、ご夫婦など(場合によってはご実家のご両親なども含めて)でよく話し合われてスタートされていると思います。
そんな時、受験させるさせないで意見の相違を見ることも多いのではないでしょうか。

で、この議論、意外とピリピリしたりしませんか?

自分が経験してみてわかったことですが、こと中学受験での「選択」は、親の経験が影響するということです。

自分が中学受験をしたのか、しないのか。
その結果、どのような学生生活を送り、それは今の自分にどのように影響を与えているのか。

つまり、中学受験をさせるかどうかを考える際、「親個人の人生の振り返りと意味付け」が行われているんです。

このため、自分の意見の中には”自分自身の価値をどう捉えるか”が見え隠れしていて、家族内の意見調整は単なる論理的で冷静な議論というよりは、もっと内面とつながった感情的なものになりやすいのです。

志望校の選定の際も同じです。
たくさんある学校についてそれぞれの特徴に良し悪しをつける作業の裏では、(恐らくご自身にそのような自覚はないと思うのですが)親自身のこれまでの人生に意味付けをし、価値観を振り返るプロセスが走っています。

「人生の振り返りと意味付け」のプロセスを省略すると

この「人生の振り返りと意味付け」ってそう気軽にできるものではありません。
上手くいったと思っていることもあれば、こうだったらよかったのになと思っていることもたくさんあります。
その一つひとつに自分自身が向き合って意味づけをしていくのは、自分自身と正直に向き合う必要があります。

残念ながらよく見聞きするのは、両親もしくは片親がこのプロセスを省略してしまうこと。
その場合、子供の状況に必要以上に強いストレスを感じ続けたり、受験生の親としての覚悟と責任を持てなかったりします。(後者の例:非協力的な態度、まずい結果で受験が終わった場合「だから自分は中学受験に反対だった」などど言い出したり。)

どの人生にもどの価値観にも優劣はない

ご夫婦双方で人生の振り返りと意味づけをした結果、意見が大きく対立することがあるかもしれません。
でも、お伝えしておきたいのは、どの人生にも優劣はないし、どの価値観も尊重されるべきということです。「正しい/間違っている」ではなく「異なる」というだけです。(詳しくは「夫の言い分と妻の言い分が異なったら」 外部サイトが開きます。)

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親個人が自分の人生に対しまっすぐでいられたら、それと同じようなルートでもそうでないルートでも、どんなルートを子供が選択したとしても毅然としていられると思うのです。

もしも、中学受験をする/しないについて、また志望校について心がざわめくのであれば、それはお子さんの問題ではなく、あなたの問題かもしれません。

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自分の感情とうまく付き合いながら、子供の受験をサポートしたい方におススメです。

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