とんぼ返りの動物園

秋晴れが気持ちの良い朝。
娘と朝ごはんを食べながら『今日はどこへいこうか?』
と話していた。

思い付きで『動物園行く?』と聞いてみると
「いくー!ぞうさんみるー!」と元気な返事。

朝ごはんを食べ終わるとすぐにお弁当を作って車に乗り込んだ。

動物園はうちから車で15分程のところにある。
道中車内では、お気に入りのDVDを見ながら歌を歌ったり「ぞうさんみるー!」と言ったりご機嫌。

平日なのに意外と人が多いなと思いながらも年間パスで受付し入場。

久しぶりの動物園に動物好きな母は少しテンションが上がる。

しかし、娘はなんだか眠そうにしている。
入ってすぐのヒヒたちにもあまり関心がない。

(ゾウ見るって言ってたし、とりあえずゾウまで行くか)

ゾウに到着。
それでも娘は、「ぞうさんイヤ」

あれ?なんで?

ベビーカー降りたそうにするから降ろして少し歩くと

いきなり嘔吐

びっくりして泣く娘と、1人で連れてきてたからあたふたする母。

近くにいたご婦人がティッシュを差し出してくれて
『大丈夫、大丈夫。娘さんもお母さんもびっくりしたね。これ少ないけど使って。元気になってね。』
と声をかけてくださった。

こうゆうときにさっと自然に手を差しのべられる人って本当に尊敬するし、自分も目指したいと思う。

とりあえず、頂いたティッシュで服を拭き、地面に落ちた吐瀉物を集められるだけ集めて袋に入れ職員さんに伝えなきゃと見渡すもいないから入口まで戻り伝える。

午前診療の時間は過ぎてるし、服も吐瀉物で汚れてるのでひとまず家に帰ることにした。

帰りの車中でも嘔吐してしまい、不安になる娘は泣き止まない。
拭こうにも運転席の後ろにチャイルドシート付けてるから中々難しい。

『もう少しでつくよ』と宥めながらやっと家についた。

家についた瞬間また嘔吐

娘はいつも嘔吐があると5-6回は嘔吐する。
家に入ってからも2回程嘔吐した。

「おかあか、しんどい」

2歳前だけどお喋り上手な娘はちゃんとしんどいとゆうことも伝えられるようになってる。

感心してる場合じゃなくて

とにかく不安になってる娘は抱っこじゃないとイヤとなってしまい、ずっと抱っこ。

しばらくすると、眠り始めようやく母も安心できる。

洗濯物をまわして、チャイルドシートを掃除しながら考える。

朝あんなに元気だったのにどうして?
昨日の外食がダメだった?
ここ最近園庭解放連続で行ってたから?

子供はよく吐くよと言われるが

娘は、自己免疫性好中球減少症とゆう基礎疾患を持っていて(これについては後日まとめたい)
簡単に言うと細菌感染に弱い。

4ヶ月の頃胃腸炎になりすっきり治るのに1ヶ月ほどかかったのでとにかく嘔吐すると心配してしまう。

眠り始めた娘はスヤスヤと落ち着いて寝て2時間ほど経ったらムクッと起きて、「かあか、あそぼ!」と言ってきた。

少しOS-1を飲ませて様子見ることにした。
喉乾いてるしお腹のすいてる娘は、もっとほしいとせがむけど、刺激になったらいけないので我慢。

見た感じ機嫌良いが、何かあったら連れてきてとかかりつけ医に言われているので飲ませても嘔吐がないこと確認してから小児科医へ。

好中球減少症で嘔吐の一番怖いのは食中毒だと前に聞かされていたので怖いなと思っていたがどうやら、お腹の風邪だろうとの診断だった。

酷いものじゃなくて良かった。

薬をもらって帰宅した。

家に帰ってからは落ち着き薬も飲んでしっかり遊んだ。

結局、動物園はとんぼ返りになってしまった。
年間パスを持っているので、また元気になればいつでも連れていってあげよう。

今は横でスヤスヤと眠っている。
このまま明日は元気ないつもの娘に戻るのを願って私も寝る。

おやすみなさい。

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