FF14の某配信者とオタクのファンコミュニティについて思うこと
↑こちらの御仁はMeister Akito氏。筆者もあまり存じ上げないが新生時代からのベテランプレイヤーで、じきにキャラクターを削除して引退されるらしい。
書き起こし部分以外も個人的に全面同意。思わずうなずいてしまう内容であり、実際それを裏付けるように配信内で「辞める」「復帰しない」と彼が仰っていたところに「じゃあ辞めろよ」「復帰をお待ちしてます」などという全く話を聞いて無さそうなコメントが出てきて思わず苦笑してしまった。「忍者を触ってほしい」って言葉も「竜騎士のリワークを反故にされたのが残念」って言葉も思いっきりうなずける。まあそれはそうとして、
いまさら何を言ってるんだ?
というお気持ち。
マイルドなカルト宗教。現代のオタクコンテンツに付随するファンコミュニティはこの言葉一つで大体説明してしまえる。
「ネガティブな言葉や愚痴は有害」という錦の御旗のもと、どう考えてもニワカではないオタクですらSNSで不満や愚痴をちょっとでも口にすれば、お決まりの「嫌ならやめろ」、あるいはその人へコンテンツ擁護のリプライが飛び、信者もとい肯定派がそれをかき消すようにコンテンツの正当性を主張して間接的に批判を批判する。「〇〇は間違いなく素晴らしいから知り合いへの布教は正義」とばかりにしつこく話題に出す。いわゆるNot for meである可能性も考えずに。
あと↓のこういう発言も「信者しぐさ」の一例か。「肯定派以外の声に耳を貸すな」っていう趣旨だし。「ネガティブ話題に触れない」?なぜ今(2024/9/27当時)になってこういうメッセージを発信したのかなあ……?(すっとぼけ)
ご神体や教祖に当たる存在に意思があれば更に深刻だ。有名配信者の行いは全て正義。「〇〇(配信者)はいつもこんなスタイルだからw」と言われて迷惑をかけられた一般人の感情は無視され、時には信者もといファンネルに攻撃される時だってある。
そこそこ長い間オタクをやっているが、こういう宗教じみたファンコミュニティは歪だし気持ち悪いなあ、と心から思う。
話しをAkito氏に戻そう。
ゲーム実況者である彼は、今後はストリートファイター6を中心に配信活動を続けるらしい。本人には大変申し訳ないが、おそらく他のゲームでもFF14とおなじような人間や出来事に遭遇すると思う。
現代においてマイルドカルト宗教と化していないコンテンツなんて存在するのだろうか?FF14の一部コミュニティの馬鹿さ加減に対して「30代以上が多いのに~」なんて仰っていたが、その事実からも分かる通り、年齢は分別の有無を一切担保してくれない。逆に言えばFF14より平均年齢の低いコミュニティに属したところでFF14と同じ目に遭わない保証もない。おそらく配信活動自体を引退するまで「宗教じみたファンコミュニティ」という問題は彼をずっと苛むだろう。
だからこそ「何を今更」と言いたいのだ。
繰り返すが筆者は彼の考えに全面的に同意する。冒頭の動画だけ見れば彼に落ち度はほとんど見受けられない(ように見える)。
しかしオタクコンテンツという海原を泳いでいるなら同じ海である以上、孕んでいるリスク自体はどこへ行こうともほぼ同じだ。泳ぐ場所を変えるのは大変良いことだと思うが十中八九根本的解決には至らないだろう。真に彼にとって必要なのは泳ぐ場所を変えるのではなく陸に上がることだと思うのだが……まあ本人の人生だしな。
……唯一批判されるべき点があるとすれば、人口の多いコミュニティの恩恵(固定PTメンバーの見つけやすさとか)をモロに受けておきながら負の側面を強調して語ってた事かなあ……。高難易度コンテンツに挑戦してる配信者なら猶更その恩恵に与る機会は多かったはずでしょ。
以上。
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