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COSMOS たましいの楽園  大天使ミカエルとの10年間の記録 1992年~2002年 14歳~24歳 ㉓

                        photo by macoto.n

コスモスからの手紙② 1996年

いつもと同じ感覚で君は座った。

その角度がなぜか眩しいことに君は気づかなかった。

君が僕の上で、僕の下で、魂に話しかけたとしても、僕は君をためらったりしなかったのに。

なぜ君がそこに座ったのか、その理由を僕は確かめようとした。

君は僕にありがとうと言った。

そして僕に、

「何も言わないで。何か言ったら壊れて消えてしまうから」と泣いた。

だから僕は、君の震えた魂を抱きしめた。

「こんな感覚が本当に存在していたならよかったのに」と君は言った。

「存在しているから、ここにいられるのだよ」と僕は言ったが、その意味を君は確かめなかった。

だったら無意識のままで君と関わっていこう、僕はそう決めた。

君が夕飯の支度をしなくちゃと外に出て行ってしまったら、この秘密を打ち明けようと思っていたのに。

この秘密を伝えられないまま、空間と時間が僕らの上を飛び交った。

君は熟睡し、このまま永遠に覚めない夢でも見ているかのようだった。

僕は一体どのくらい待ったのだろう。

あの地球さえあんな色で輝き始めたというのに。

それでも君は起きなかった。

だから僕も起こさなかった。

それを今、君が悔んでいるのなら、僕は君にどんな代償でも払っただろう。

なのに君は感謝した。

ありがとう、と微笑んだ。

そして、「この世界は2人だけのものではなくなるのね」と分かってしまったんだ。

「それが関わるということなのね」と悟ってしまったんだ。

だから僕は、君を見捨てよう。

勇気をもって見放そう。

言いたいことはこれだけだ。

愛は何かをもう信じなくてもいい。

宇宙を忘れてしまってもいい。

なのに僕はまだ君を愛している。

君が僕のとなりに座ったからだ。

あの間隔で。

あの感覚で。




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