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共通の「いいな」って思うものについて話すのは好きやなあ〜NINIROOMのひとvol.4〜

ゆうさんとの対談、前回はこちら。


(投稿したつもりになってずっと下書きに入っていました、、大変申し訳ありません。
以下本文です。)



「本がある場所をつくりたい」と話す、NINIROOMスタッフのゆうさん。本が好きなことについて聞いていたはずが、いつからかわたしが話し手になっていました(笑)。話題は、NINIROOMにあるゆうさんの選書「NINI文庫」から、noteに移り変わっていきます。
noteを書くひとは多けれど、その理由はきっとさまざま。はたまた、書くツールというより、読みものとして利用するひともいます。
「なんでnote書いてるの?」「どうやって記事にしてるの?」と、ぶっちゃけトークがはじまりました。



カレン:ゆうさんには、「本屋さんになりたい」っていう目標があって、実際にNINI文庫をつくったじゃないですか。NINI文庫ができて、なにか変化はありましたか?

ゆう:カレンちゃんみたいに読んでくれる人がいるやんか。人に本を紹介するのっておもしろいなと思ったし、あの位置にに本があることで、本棚の前でゲストさんが立ち止まってくれたり、1階のカフェで過ごしてくれたりするから、カフェが場としてもよくなった気がするな。何より嬉しいしね、自分が選んだ本を手に取ってもらえると。

カレン:ゆうさんは小さい頃から本が好きだったんですか?

ゆう:ちっちゃい時は好きだったんやけど、中高は全然読まんくて、大学院の頃にまた読むようになったかな。大学院の友達が、本読むの好きやってん。読んだ本について話すのが好きってところから、「本をきっかけに色んな話ができる場を作りたい」って思うようになったね。
本がある宿でもいいしカフェでもいいんやけど、共通の「いいな」って思うものについて話すのは好きやなあ。一冊一冊をそんなに深く読まんのは、それもあるかも知らん。本を読んで、この本あのひとが好きそうやなって考えるのが好きやから。

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カレン:そのために引き出しを増やしておきたいっていう気持ちがあるんですね。
ゆうさんは文章を書くこともしていますよね。noteにも投稿したり。

ゆう:うん。今は、ビジネス系の記事を書いたり、本を紹介する記事を書いたりしてるよ。本の紹介は、NINIROOMにも長期滞在してくれていた方が運営している「OLIVE」っていうメディアにのせてもらってる。「OLIVE」のテーマは、Story for healingなんだけど、この方が書く文章って繊細で、きっと自身が物語に救われてきた人なんだろうなって思う。

カレン:頭の中でモヤモヤしていることとか、うまく整理できていないことを、文章にして目に見えるようにすると、すっきりするんです。その感覚がクセになっちゃって(笑)。だから、モヤモヤしたり、「これは!」って思ったことは、記事にしています。

ゆう:長期滞在のゲストさんと話したことも、『ホームはひとつじゃなくていい』ってタイトルの記事にしてたやんか。あれは、書きたいことが中心にあって、そこから文章が広がって完成されたの?

カレン:あの時は、わたしと話したときにその方が「心が溶けてく〜」って言ってくれたのが嬉しくって、記事にしようと思い立ちました。「居心地よく感じる場所はひとつじゃなくていいし、その場所が完全無欠でなくてもいい」っていうことは前から考えていたので、これらをつなげて。

ゆう:そうやってるんや。そのやり方って、記事にできないことはあるの?

カレン:ありますよ。うまく記事に出来なくて、保留にしているものもあります。ほんとは収拾つけたいんですけどね。
今後同じようなことがあったり、別の出来事が起きた時に、以前考えたことや学んだことを引き出せるようにしたい。そのためには、引き出せる形に「ととのえる」作業が必要だと思ってるんです。だから保留になってる記事は、ちゃんとやらんとなって思います(笑)。

ゆう:そっかー。NINIROOMにいる期間は普段と環境も違うし、新しい刺激に触れることも多いやんか。それってストレスにならないの?

カレン:たぶん、刺激との関わりかたを、8月に行った南伊豆のローカル×ローカルで、いったん学んだような気がします。
刺激って、心地よい刺激と心地よくない刺激があると思うんです。ローカル×ローカルにいた時は、見境なく刺激を受け止めちゃったからしんどくなっちゃって。でも、自分が受け入れられるものなら受け入れたらいいし、そうじゃないなら程よく距離を取ったらいいってことを、オーナーを見ていて分かりました。
だから、NINIROOMにいる時間は、バランスを取ることを意識してます。NINIROOMにいて、しんどいなって思ったことは一度も無いですよ。

ゆう:気づきが多い時って、ある種「ハイ」になるやん。そうやってバランスを取ってるんやね。これからは仕事として書きたいなって思うの?

カレン:今後これを本業にするかはわからないんですけど、noteは続けていきたいですね。自分を表現する手段っていろいろあると思うんですけど、今のわたしにとっていちばんしっくりきているのは、文章です。

ゆう:なんでわざわざ書いたりして表現したいって思うんやろね。俺は、どこかに「知ってほしい」みたいな気持ちもあるんだよね。なんなんだろうね、これは。

カレン:うーーーん。西村佳哲さんの『自分をいかして生きる』には、こんな文章がありました。

私たちは、美容師になりたいわけでも野球選手になりたいわけでもなくて、「自分」になりたい。より「自分」になれる仕事を探している。
(中略)
働くことを通じて、「これが私です」と示せるような、そんな媒体になる仕事を求めているんじゃないか。

西村佳哲『自分をいかして生きる』

西村さんが話す「仕事」のように、表現することも、「自分を示す媒体」になり得るんじゃないのかなって思います。表現するっていう行動そのものや、表現したものを通じて、「これが自分だ」って表明したい気持ち、ある気がしますね。

ゆう:たしかに。なんか、ものを書いていると、書けば書くほど、自分と別物になっていく感覚があるんだよね。「コンテンツになっていく感覚」なのかもしれないけど。自分とは全然関係ないものに切り離されていく、みたいな。

カレン:切り離されていく感覚ですかー。わたしは今まで感じたことがなかったので、新鮮です!

ゆう:文章が洗練されていくやんか、何回も推敲していくと。そうすると、自分の中から浮いてくるというか。
地道に導いていた公式が、ぽんって自分の中から切り離されて出てくる感じ。

カレン:それってスッキリするんですか?

ゆう:スッキリするかも。自分の書きたいことを書いていくと、だんだん客観的に見られるようになっていく感覚があるんだよね。思い浮かんだことは、いつもこのノートに書いてて、これからは、そういう気づきがまとまってきたらnoteとかにも書いていけたらいいなって思うなあ。

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(↑2022年2/22日のNINIマルシェに向け、シークレットブックのアイディア出しをした1ページ)

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