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【音楽レビュー】曲に甘えた。 ギフト / ポルノグラフィティ

自分が持っているギフト(=才能)の存在に疑問を感じつつ、
くすぶり悩んでいる人に"なんとなく"聴いて欲しい。

初めて聴いた時は『勇気づける系の良い曲』という認識くらいしかしなかった。
ミュージックビデオは本場のサンタに会いに行くという和気あいあいとしたものでほっこりした。

数年経った時、歌詞の通りの事を思っていた。
"鳴り止まぬ歓声を浴びる人は遠い世界さ どうせ"
成功している人になんかわかるかよ、と。

ただの八つ当たりだった。自分の人生設計を上手くやれないことの。
曲に対して八つ当たりしたのは初めてだった。

でも血のにじむ様な努力や、迷い、葛藤を越えて来たことは
デビューから10年以上見聴きしてきた自分はわかっていた。

長く作品を作ること。乾いたタオルから一滴を絞り出すように作る。
メンバーの脱退、ベテランスタジオミュージシャンとの共演、
ステップアップの為に長くついてもらっていたプロデューサーから離れたこと、新しい風を取り入れる為に若手ミュージシャンを入れたこと。
大型野外フェスへ参加したこと。

ライブ演出もずっと考え続けている。きっとアンケートをよく見て、
お客さんが楽しんでくれるならと。
大きな会場でも距離を感じさせないようにと。

そんな彼らが"想像よりもやれるかも"と言ってくれる。
背中を押しはしないが、隣で「まだわかんないよ?」と話しかけてくれるようだ。

八つ当たりしてしまったり、結局隣で勇気づけられてしまったり。
まるで家族のように甘えられる曲だなと私は思った。


CD代、ライブ代からのレポ費用にします。今のところ。