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あ、私、かくれ繊細さん(HSS型HSP)だったんだ

息子が不登校になって通うようになった適応指導教室で、息子がHSC(Highly Sensitive Child:ひといちばい敏感な子ども)の可能性を指摘された。

HSP(Highly Sensitive Person)のことは知っていたし、私や旦那さんにもそういった気質は多少ある。けれど完全にHSPに当てはまるわけではない。


HSCはHSPの子ども版だと思っていたけれど、勧められた本(長沼睦男著:子どもの敏感さに困ったら読む本: 児童精神科医が教えるHSCとの関わり方/明橋大二著:HSCの子育てハッピーアドバイス HSC=ひといちばい敏感な子)を読むと、そうではないことを知る。

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あ、うちの子たち、すごく当てはまる。なんなら、娘は赤ちゃんの頃からこういうことあった!と、当てはまる項目がたくさん。


それでも、自分が子どもの頃はこんなことで悩んでなかったよな…、確かに当てはまることもあるけど、我が子たちほどは私は敏感・繊細ではないんだろうな…と考えていた。


ところが、図書館でたまたま見つけたHSS型HSP専門心理カウンセラーの時田ひさ子さんの本を読むと、私、すごく、すごく当てはまる。

飽きやすく仕事が続かない、とか、お金に対して常に不安とか…その他諸々。



みんなもそうだと思っていたことが、実は違った。良くも悪くも、自分は物事に対しての感じ方が他の人と違っていたんだ。

そういえば娘が乳幼児だった頃、ママ友がくわばたりえさんの本を貸してくれたときのこと。「なんか、もう、自分の今の状況とぴったりで読みながら涙が止まらんかったわー!」と感想を伝えたら「え?そんなに?私は泣くほどではなかったけど(笑)」とさらっと言われたっけ。


私が仕事に対して全く自信が持てなかったのも、この気質のせいだったのだろう。
でも、天職だったのかもしれない、ということにも気づけた。

「人の気配を敏感に感じとる」「察して対処できる」「人の体調の悪さ、調子の悪さに先に気づいて配慮できる」「アイデアを良い方向に変えて、全体の方向性を変えられる」などの「さりげなさ」が売りです。
 でも、こうしたさりげなく察する能力は「評価」にはのりづらい…
 さらに、自分の貢献を言語化してアピールすることを美徳としない、かっこ悪いと感じる感性を持ち合わせています。

時田ひさ子『かくれ繊細さんのやりたいことの見つけ方』

「本当に感じていることを言語化することへの抵抗感」
「もっとも言いたいことが言えない」という、かくれ繊細さんに頻出する現象です。いちばん言いたいことを言おうとすると、胸が震えたり、声が上ずったり、涙が出るのです。

時田ひさ子『かくれ繊細さんのやりたいことの見つけ方』

そう、涙が出てしまう。これは子どもの頃からそう。人前はもちろん、家族に対しても。泣いて誤魔化したいわけじゃないのに、涙が止まらない。ちゃんと言葉で伝えたいのに。言いたいことはたくさんあるのに、涙で声が震えて、言えない。

思い通りにいかない、急な予定変更も当たり前、な子育てを通して、私も少しはしなやかに生きられるようになったと思う。そういう意味でも、私は子どもを持つことができて本当によかった。

その一方で、私は子育てが忙しいことを言い訳にして、自分と向き合うことを避けてきたのかもしれない。
息子の不登校は、実は私が私と向き合うためのきっかけに過ぎなかったのかもしれない。
今ありがたいことに、私は自分がこれから生きる道について想いを巡らせる時間ができた。


子どもはもちろん大事。でも、自分自身も大事にしなくては。

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