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普通の家庭で愛着障碍?

息子が不登校になったとき、やっぱり家以外の居場所があってほしい、社会と繋がっていてほしいという思いもあって、適応指導教室へ行ってみることに。

我が家にとっては幸いなことに、小学校の隣の児童館に併設されている。
息子も、小学校を見ながら歩いて通うことにもあまり抵抗はなく。栗の木など学校の中で好きなものの横では立ち止まり、楽しそうに話をする。


息子にとって適応指導教室は安心できるところだったようで(田舎なのもあり、その時期は息子以外に毎日のように通う子はおらず。今は4、5人が常に居るとのこと。そしてみんな男の子!そんな環境だったらどうだっただろう?)コナンの漫画や歴史漫画を読み耽ったり、ボードゲームをやったり、表情も柔らかくなっていった。


そこで勧められた本が、HSC(Highly Sensitive Child=非常に敏感な子)に関するものと、愛着障碍に関するもの。

HSCはなんとなく気づいていたこと。主人や自分にもHSP(Highly Sensitive Person)気質がある。なんなら、娘の方が強い。


でも、愛着障碍については「なんでうちが?」との思い。主人も私も仕事柄、そのことについてはよく勉強してきたつもりだった。
適応指導教室の先生は「どの家庭でも起こりうる。どんなにお母さんが愛情を注いでいても、子ども自身の受け取る力が弱いこともある」と。

愛着障碍について、どこかで偏見を持っていた自分に気づく。

うちは共働きとはいえ、私はパートタイム勤務で、延長保育もめったにしたことがなかったし、子どもが帰ってくる時間には家にいた。子ども中心の生活。

だけど。

帰ってくる時間はギリギリ。朝も夕方もせわしくてイライラ。家でも夫婦の会話は仕事の話(職場が同じなので。楽しいことも嫌なことも)ばかり。

確かに、息子の受け取る力の弱さもあるかもしれない。けれど、子どもに目が向いていなかったことも事実。息子は「パパとママは職場の生徒の方がいいんだ。僕のことは見ていないんだ。」と感じとっていたのかもしれない。


物理的に一緒に過ごす時間も大事。
でも、一緒にいない時も、心が繋がっていることがもっともっと大事。

繊細で、敏感で、不安が強い我が子たち。
そんな特性を大事にしつつ、安心して過ごせるように心に寄り添い続けたい。

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