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欲と手を取りあいたい

妻と二人でアパートから待望の新築へ移り住み、早二ヶ月が経ちました。

遡れば一年以上前になりますが、単身用アパートに身を寄せ合う同棲生活にもそろそろ何か一石を投じなければならないと感じつつ、いつかはマイホームというものに憧れを抱いていた私は妻に勇気を出して相談しました。

それからは土地探しから仕様の打ち合わせまで目まぐるしく時間は過ぎていきましたがその時々を振り返って思うことと言えば

「自分はこんなに欲深い人間だったのか」

というよりも見栄を張らねば気がすまぬというべきか。承認欲求とそこから生まれる物欲が私の心に力強く根付いていました。

外から中まで徹底されたデザイン、家具家電、本当に必要なのか疑われる小物類に至るまでよくもまあこんなに拘れるなと感心できるほどに、出てくる欲求と引き換えに少ない貯金は泡のように一瞬で消えていきました。

間違いなくこれまでの人生で一番お金を使った時期であったし、こんなことはもう生涯最後でありたい。

10代の頃はそんなこともなかったと思うのですが最近の自分はどうにもブランド志向が強すぎると実感しております。
なぜそうなったのか深掘ってみると、SNSでどこまでも流れてくる顔も知らない某インフルエンサー達への憧れや嫉妬がやっぱり大きいのかなぁと。

自分もこんなふうになれたらいいな

そして典型的な「熱しやすく冷めやすい」自分は一度魅力を感じたものには一直線にのめり込んでしまう。

これを今手に入れてもきっとそのうちもっと良い物に手を出したくなるはず。だったら後悔しない一品を手に入れよう。

そんな感じでSNSのマーケティング戦略にまんまと絡め取られ、所有欲が満たされようやく夢から目が覚める。

承認欲は上手く付き合うことができれば自己成長の糧にできる。
所有欲は物質として自分の手元に残るけど、心に得られるのは一時の高揚感だけ。

わかってはいるものの抗えないのは自分の心の弱さなのだと受け止めています。

沢山の人の感性と知見を心に沁みこませること、自分のその時々の気持ちを文字に起こして整理することで何かが変わるきっかけになればと思い
「note」はじめてみました。

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