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恋せぬふたりを観ました

NHKで放送開始した「恋せぬふたり」1話目を観ました。

アロマンティック・アセクシャルを題材とした作品。
最初に知ったのはネットニュースの記事だったと思いますが、いよいよ放送となったので観てみました。

わたしはアロマンティックアセクシャルを自認しながら生きています。
(以下長いのでアセクシャルで表記します。)
アセクシャルであることで色々悩んだり、考えたり、ちょっと悲しい思いをしたりしていたわたしにとって
これが地上波でドラマになるのを知った時はだいぶ衝撃的でした。


自認のきっかけとか、今までの経緯(?)とかは

過去のこちらの記事に書いてみているのでもしご興味あれば。


まだ1話目なので今後の展開とかはわかりませんが、
友人からの「そのうち出会うでしょ」とか
仕事の付き合いでの「恋愛しない人なんていない」とか
家族からの「いい年だから結婚してほしい」とか。
「運命の人」って言葉とか。

女性であるから子供を産む産まないという話題とか
自分も妹がいるので、きっとこの後の人生で言われると想像つく言葉たちと周りの目や温度差なんかが一緒になって
思い当たるところが多すぎてどこかにぐさぐさ刺さりながら観ました。

「恋愛 できない おかしい」で検索するところとかは
ほんとそのまんま高校生の時に検索したのでなんだかそわそわしてしまいました。

私は高校生の時にアセクシャルという言葉に出会ったので
そこから今までもう10年くらい過ごしています。

言葉に出会ったばかりの咲子さんとは受け止め方が違うので、感覚はきっと高橋さんの方が近いんだろうと思います。

冒頭でキャベツのポップの話題の時に「ちゃんと名前が付いているんだからその通りに呼びたい」という台詞がありましたが、
アセクシャルという言葉に出会ってまず安心した私にはすごく心に残るものでした。

「1人はこわい」っていうのも。
あの時本当に自分だけおかしかったらどうしようって
みんなの当たり前がない私は欠陥品だと思ってました。


「恋愛をしないということは1人で生きていく覚悟を決めること」という咲子さんの台詞がありましたが、
そこは今まであまり意識しないでいた部分なのでなんだかハッとしました。

私は日常過ごす間に1人が苦痛だとあまり思わないタイプですが、友人と過ごしたり旅行に行くのも大好きです。

友人や同年代の周りの人たちが結婚/出産というライフイベントを迎え始めていたり、
もちろんお付き合いしている人がいたりするときに、
私が入り込んで邪魔をしてはいけないなと思うことは学生の頃より増えてきました。
これから増え続けていくんだとも思います。

わたしと遊ぶ予定より恋人と、家族と過ごすことを優先してほしいという気持ちが強く、
わたしの好きな人たちには大事な人と、幸せに過ごしてほしいと思います。
彼らの家族より優先できるものに私はなれません。

アセクシャルであることを人に話せるようになってきたのも、
自分の中で悲観的にならず、今まで育ってきた環境の常識と折り合いをつけて
自分はこういうものだと割り切れるようになったのも、
時間が解決してくれた部分があると思います。

周りの環境が変わることも、時間の中である意味慣れていくんだなと思って過ごしていました。

あとは本当に個人的に、アセクシャル関係なくあんまり長生きしたい願望も無くて未来に強いイメージがないのもあるかも知れません。

もちろんすぐに答えは出ませんが1人で生きていく覚悟という言葉が新しく考えてみたいきっかけになりました。

身近に同じ立場の人がいないので、
他の人の経験談とか受け取り方が気になります。

そしてまだ1話目、登場人物たちの過去や作品としての物語の展開も気になるのでまた思ったことがあったら感想を書きたいと思います。

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