KAWAII WARS ダンス・ウィズ・ヤマンバガール 6

「まだだ。今は不覚を取ったが私は人間ごときに負けはしない!」

キューティーは左脚だけでどうにか立ち上がり猫襲脚の構えを取る。
一方のヴェンデッタは剣をだらりと下げたまま構えようともしない。

「ハ? もう終わりだよ、アンタ。気付いてないの?」

「何だと!?」

「アンタはどんな姿勢でも取れるしなやかな脚にカワイイを見出していた。でも人間ごときにアンタのご自慢の脚は傷つけられた。この意味ワカル?」

「まさか......ニャーッ!?」
キューティーが呻いた! 彼女の身体からカワイイ粒子が抜け出ているのだ!

「カワイイ粒子はアンタイカワイイな者には宿らない。ワカル? アンタは今カワイイコラプスを起こしてるんだよ」

無慈悲な宣告!
そう。カワイイダーとはカワイイである故にカワイイダーなのだ。
カワイイを失うことは即ち死を意味する!

「……そうか。どうやら、ここで私は終わりのようだな」

キューティーは微笑すると、ソファーに腰を降ろし長い脚を組んだ。

【続く】


メイクマネー、したいのさ。