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世界に1つだけの花を工場で大量生産してきた先に

「人それぞれだもんね」
「みんな一緒だよ」

この2つのフレーズの中には、同じモノが詰まっているなぁと感じることが多々ある

「人それぞれ、みんな辛いことがあるのは一緒なんだからさ…」

こういった具合に、1人1人の中身と触れ合うことをせず、全体として囲い込んでしまうような、そんな感じがする

社会人をしていると、「世界に1つだけの花を、工場で大量生産したらこうなった」みたいなコミュニケーションに、違和感を覚えることがしばしば

でも、名曲『世界に1つだけの花』が僕らに教えてくれたことは、「どの花も、それぞれ素敵だよ?」というメッセージだけではない

「1人1人が、特別な種を持っているよ?」というメッセージを、僕は受け取っている

「他と比べて、あの花は特別に映えて見えるね」ではなく、「私にとってはこの花がいい。この花じゃなきゃイヤだ!」という、絶対的な価値だと捉えている

だからこそ、「1番オンリーワンの花になりなさい」ではなく、「"元々"特別なオンリーワン」という歌詞がやって来る

花が咲く前の『種』の段階から、僕たちはそれぞれが特別なオンリーワンなんだと

その尊厳を根に張った上で、世界に1つだけの花を咲かせようと


あなたという花は、私にとって、とても美しく輝いて見える

あなたという種が、これまでどんな土壌に育まれ、どれだけ地中に埋まっていて、どれほど陽の光を待ち侘びて、どうやって芽を出したのか?

その全てが私にとって魅力的で、光輝いて見えるから、愛おしい

…その瞬間がやって来て初めて、「人それぞれだもんね」と言えるのではないだろうか

だからこそ私たちは、唯一無二な関係性に開かれることもできるわけで

…その関係を重ねた先に、「みんな一緒だよ」という感覚がやって来るのではないだろうか

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