【R15】簿記1級勉強してみた-簿っ記簿記にされそう編

 どうもみなさん、別に簿っ記ーナのことなんか好きじゃないんだからね、でお馴染みの簿記大好き簿っ記ーナです。

 さて、5月に簿記2級1ヶ月合格チャレンジを終え、社会人3年目の好スタートを切れたので公認会計士か税理士でもやろうか考えている中、どちらの資格にするにせよ、勉強して資格も取れず何も残らなかったという事態を避けるために簿記1級を少し勉強してみた。

 本記事では簿記1級を目指すべきかどうかを綴った記事である。

 対象読者は

・簿記1級に興味がある人全般

・簿記1級の独学を考えてる人

・簿記2級を飛ばして1級目指せるのか気になる人

・簿記1級は価値があるの?と疑問に思っている人

・R15になってるけど簿記1級は一定年齢に達してないといけないの?という疑問が湧いた人

を想定してます。ついでに簿記2級の合格チャレンジもお読み頂けると幸いです。


◇簿記1級の価値とは?

 社会的な評価としては確かにすごいものがあると思う。ただ、個人的にはこのすごさを使って何をするかが重要なのではなかろうか。何と比較するか次第だが、この資格がないと業務が扱えないという仕業資格ではないのが簿記1級の悲しいところであり、公認会計士や税理士と比べると玉に瑕である。なので簿記1級の価値は自分で見出す必要がある。

 例えば次の様に、

・税理士受験資格

・会社での昇給昇進に必要

・経理の実務経験に加え、知識面での対外的アピール

・会計士や税理士の資格は不要だけど、そんなに時間をかけずに高レベルな会計知識のアピールをしたい

・公認会計士受験の勉強中だが、その前哨戦として簿記1級を受けてみる

・格別に簿記1級が必要ではないが、自分の成長や成功体験を積みたい

 などなどといったように目的をはっきりさせないと年2回しかない受験機会で中途半端に勉強して不合格ともなりかねない。すでに公認会計士を目指すことを決めたならば簿記1級は主目的ではなくなるし、むしろ優先的には時間をかけるべきではない。もし簿記1級の取得を考えているなら今一度目的をはっきりさせるべきである。そうでないならいたずらに時間を消費しかねない。

◇簿記1級はどのくらいの期間で合格を目指すべき?

 簿記1級は2級3級と違って年2回しか受験資格がない。いつでも受験可能な2級を取得したときは、思い立ったが吉日ですぐ勉強したが今回はそうはいかない。早く勉強し過ぎれば仕上がった後の記憶の維持が必要になるし、遅すぎたら勉強が間に合わないということになりかねない。

 そこでいつも通り情報収集から始めたのはいいのだが、ここで問題が発生。

 分かったことは、

1.合格までの期間のばらつきが人によって大きい。

2.独学(※1)で受かった人の情報が少なく、あっても情報が古い。

3.大体の人が資格スクール利用か会計士の勉強のついでという人が多い。

このようなことから合格までの期間の多数派が分からない、ということになってしまった。

※1.この記事内で言う「独学」とは、書店で販売している書籍での勉強を指し、資格スクールで独学用として販売している動画サービスは含まない。※1

 過去の試験範囲とはいえ半年を切る人もいれば、試験に落ちてさらに半年かけての再受験で合格という人もいる。試験開催が年2回であり、勉強し始めた時期によって合格期間のばらつきが大きいのだろう。こういったことも含めて、一般的な勉強期間・合格までの期間は人それぞれとなるものと見られる。

 このような事情もあり、自分の場合はどうするかとなるのだが、次の開催が11月のため、そこに向けて現在6月から始めれば5ヶ月の勉強期間となる。なので一旦この期間を目安に今回は勉強してみることにした。

◇簿記1級は独学?資格スクール?どちらがいいの?

 自分に合ったほうで、というのがいつも通り私の答えである。ただ、ネットで情報を集めると、実話ではあろうが個人の体験記っぽい書き方で資格スクールを匂わす体裁のサイトか、独学でも情報が古いものにしか出会わないのではなかろうか。むしろ情報が有ったら教えてほしいくらいである。

 ちなみに私は独学を選んだ。教材を見た感じ独学で行けると感じたからである。もし読者の方も独学でいくのであれば簿記1級の参考書であるスッキリシリーズを使ってみた項目も読んでいってほしい。

◇簿記1級受験に2級3級は勉強しなくていい?ー簿記1級R15推奨の真実

 せめて2級は勉強しないと厳しい。できれば合格まで。というのも、資格スクールの教材は見たことはないので分からないが、一応1級参考書でも簿記2級の復習項目も扱っているものの、書店で販売している簿記1級の参考書は2級3級の知識をすでに持っている前提で書かれている。なので簿記自体に触れたことがない人がいきなり簿記1級の参考書には取り組むと理解できない箇所で躓くことが多く、参考書が遅々として進まずストレスが溜まり勉強したくなくなるであろう。

 加えて、R15推奨の理由として、高校数学の知識が少〜〜し必要になってくるからである。線形計画法やΣ計算の方法を知っていないと参考書によっては説明不足に感じるだろう。とはいえそこまで不安になることもない。というのはこのような数学の知識が必要である問題は試験全体の中でかなり少数なので、出題されないことを祈ればよいし、勉強するにも小一時間もあれば十分である。ちなみに最小二乗法も出てくるがΣ計算ができれば理解に苦しむこともなかろう。ただ、スッキリシリーズのΣ計算の表記は色を付けたことで逆に分かりづらく感じた。

◇使用参考書と使用期間について

 今回も書店で選んでみて、結果としてはスッキリシリーズを選んだ。商業4冊、工業4冊であり、2級と比べると問題編の解答がとにかく分厚い。選んだ理由は、

・2級取得時にもスッキリシリーズを使用しており、本のレイアウトへの対応が容易だったこと

・半年近くと長丁場の勉強期間のため、読み返し時にどこを見れば一目で分かるかが瞬時に把握できること

・工業編は問題を飛ばして説明部分のみなら1ヶ月で読み終えられる

・問題編が商業・工業合わせて300問近くあり、この数なら2021年11月の試験日までに感覚的ではあるが間に合うと思った

である。主だった理由を簡単に言うと、本のレイアウトが読んでいて深く考えずに理解できる書き方であったことである。本のサイズや使ってる色の数とかね。内容に関しては試験範囲を網羅してる確証はなく、2013年の版から更新されてないため情報のアップデートには不安は残るものの、やはり2級での同シリーズの評価がよかったことと実際にその教材で2級が取れたことから今回も大丈夫だろうと考えた。とはいえ1冊の内容が濃く、商業・工業合わせて8冊あるので、問題までしっかりやってくとなると1ヶ月で2冊きっちり仕上げなくてはならない早いペースでの試験勉強となりそうな予想であった。

 参考書選びについては、先人たちの情報が無さすぎて結局自分の好みの参考書になるのではと思う。

 では早速使用期間と一言コメントと共に述べていく。

1冊目:スッキリ工業編3巻(所要日数6日)

6/8開始(ページ数の記録してなかった)

6/9同じく記録せず

6/10 〜74p

6/11 〜101p

6/12 〜120p

6/13 〜162p終(問題編はやってない)


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 Q1.なぜ3巻からなのか?→ページ数が1番少なかったから。1巻から読み始めてダラダラと進まないならサッと終わって達成感を得ながら勉強ペースを保ちたかった。

 Q2.いきなり3巻からでも内容理解はできるのか?→できる。1巻のここで扱うよ的なことも書いてあるが、そこを読まないと理解できないということはなかった。

 やはり1級ともなると内容が重くなってくる。ただ、思ったよりも時間はかからなかった。

2冊目:スッキリ工業編1巻(所要日数4日)

6/14開始〜36p
6/15〜p113
6/16〜162p
6/17〜201p終(問題編はやってない)

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 やっぱり1巻から読んだ方がいいと思った。原価を計算して、勘定科目に書いて、損益計算書・貸借対照表を作る、それらを基に分析する、という流れから言うと1巻から読む方がよかった。まあだらけてやらないなら好きな分野から手をつけて少しでも勉強を進めておくべきだったので、これでよし!

 特に躓く箇所もなく、あっさり読み終えられた。ちなみに3巻と比べてページ数がは多いが、2級の復習内容もあるため所要日数は少ない。

3冊目:スッキリ工業編2巻(所要日数4日)

6/18開始〜47p
6/19〜155p
6/20 〜230p
6/21〜252p終(問題編はやってない)

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 工業編の中でページ数が多い。内容も細かくはあるが、一読で理解出来ないところもあるにはあるが、問題編で解決できるだろうと考え、とにかく先へ進めていった。

 内容が細かいだけに覚える時は苦労するだろうといった印象である。

 スッキリシリーズ工業編のまとめとしては、1ヶ月で全4冊の説明部分は読み終えられる。問題編も合わせると2ヶ月有ればなんとか合格点まで行けそうな気がしてきた。ただここで2ヶ月使うと商業編は工業編の2倍の問題数があるので、勉強期間5ヶ月の試験計画では出来る限り1ヶ月半で工業編は終えたいところだと思った。

◇結局のところ、簿記1級は受けるのか?

 簿記1級の勉強ペース把握も兼ねて勉強に手を出し始めた結論としては、おそらく2021年11月の試験では受けないと思う。

 理由としては、

1.簿記1級の資格の価値が見出せなかったこと

2.簿記1級の価値が見出せていないにもかかわらず、取得までに費やす半年という時間が長すぎること

であり、突き詰めると1つ目が大きな理由である。序盤でも述べたが、簿記1級は仕業資格ではなく、取得したからといって仕事での昇進昇給に関わってもない。簿記の知識も喫緊で必要でもなく、税理士を受験する予定もない。簿記1級ホルダーとしてYouTubeをやる訳でもなく、コンテンツ配信するなら公認会計士とかの方がやはりインパクトは大きいと思われる。

 また、他の方のネット情報も漁ってみたが、やはり簿記1級が労働市場で汎用的に高い価値を持つものというよりも経理の中での差別化要因として認識した方がよさそうに思えた。

 こういった理由から簿記1級を今受ける理由はなくなったのであった。

 

◇まとめ

 簿記1級を受験する人は、

・とにかく簿記1級を取る目的を明確にすべき。簿記1級を取る価値を何に見出したか

・半年に一回の試験なので、勉強計画は入念に。でないと延々と受け続けるかもしれない

と言うところであろう。特に1つ目は絶対忘れてはいけない。


 


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