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いや、だからさぁ・・・

たとえば、日本の鶏卵の自給率

12%(カロリーベース)です。

食料国産率(カロリーベース)だと97%。おそらく、ほかの畜産物も食料国産率の方が肌感覚に近いのではないでしょうか↓。
参考:https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/attach/pdf/012-2.pdf
   (※ 10/13ページ)
   https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/012.html

一応、食料自給率と食料国産率について。

食料自給率は、飼料自給率を反映することにより国内で生産可能な部分を厳密に評価することができます。一方で、輸入飼料を用いて国内生産を行った畜産物が国産とみなされないため、需要に応じて増産に取り組んできた畜産農家の努力が反映されず、また、日ごろ国産の畜産物を購入している消費者の実感とも合わないという課題がありました。
そこで、飼料が国産か輸入かにかかわらず、国内でお肉をどれだけ生産したかを評価するため、飼料自給率を反映しない「食料国産率」についても目標設定することとしました。

農水省HP 食料自給率のお話(連載)  その4:お肉の自給率-8.食料国産率目標の設定のねらい

こんな資料まで貼り付けて、何が言いたいのかというと、日本は、鶏たちをはじめ、牛や豚など家畜の飼料(ごはん)のほとんどを、輸入に頼っていますよということです。
なので、コロナ禍も戦争も終わる気配がない中、大変な状況がずっと続いています↓。

飼料だけでなく、肥料だってそう↓。

自分は農家じゃないし、飼料だの肥料だの、そんなの関係ねえ、じゃないですよ。今、卵やお肉、乳製品、お米や野菜だって食べられているということは、関係があるということです。

主食用穀物にも、影響が出ていることは言うまでもありません。小麦の高騰でパンや麺類などの値上げが続いています。
穀物の自給率が100%を超えるといわれるインドはついこの間、こんな方針を↓示しました。

そりゃ、まず自国民の食料(いのちと言い換えても)を優先するのが当たり前ですよね。
参考:https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/attach/pdf/013-3.pdf
   (※ 6/6ページ)

自国民を守ろうとしてくれないのって、日本くらいじゃないですか?
知らんけど。

日本は、他国にいのちを握られているような状態なのに、飽食の時代なんて言われてきたのがそもそもおかしいんですよね。

もうずいぶん前から言われ続けてきた、もし、輸入が止まったら・・・?という状況が、だんだん現実味を帯びてきているような気がしてなりません。

でも、一般的にはあまり気にならないことなのでしょうかね?
私は、大学時代と社会に出てしばらくの期間を農業の世界で過ごしてきたので、今は離れているとはいえ、やはり自分の一部であることに変わりはなく、今の状況を見ていると、いたたまれない気持ちになるのです。

なので、こんな記事も目に付いて↓。

岸田総理大臣がロシア産の石油の輸入を段階的に禁止する方針を表明したことは「評価する」が75%に達しました
ロシアによるウクライナ侵攻に岸田総理が適切に対応していると思うか尋ねたところ、「思う」は62%で、前の月より4ポイント上昇しました。

5月15日 日テレニュースより一部抜粋(NNN・読売新聞世論調査 2022年5月13日〜15日調査)

以前もこんな記事を書きましたが、

まだこのときと変わらず高い評価だということに驚いてしまいます。世論調査を全面的に信じているわけではありませんよ。ただ、こういうのが流れること自体が、ある種の恐怖。いや、だからさぁ…この国は他国を制裁できるような身分じゃないでしょと。

この調査、別に農業や食料がどうのこうのいってるわけではありませんが、とはいえ関わることで。こんなことを続けていたら、農業でも何でもダメになっちゃうよ…と思うわけです。額面通り受け取っても、今年の冬を思うと恐ろしいのですが、私が心配性なだけなのでしょうか。

なんだかワケがわからない時代ですが、いろいろな意味で、この国は本気で国民を守る気ナッシングなのはひしひしと伝わってくる今日この頃です。

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