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作詞初心者が始めにするべき作業を紹介

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筆者紹介
・音楽アーティストを志し音楽専門学校に入学
・バンド活動、ソロ活動を経て現在はYouTubeで楽曲を一部公開
・一般の企業に属しながらブログ製作や楽曲製作を独学でしています


バンドをしていて楽曲の作詞をすることになった時、
どんな風に書いていいのかさっぱりだったことを今でも覚えています。

音楽専門学校の作詞授業を受けていましたが、いまいち意味が分からず
これは作文だよね』って言われていました。

自分の曲がある人は作詞慣れしていたので
面白い歌詞を書いたりして褒められていましたね。

結論から言うと、方法はみんな違うが法則はいくつかあることを
知るということです。

今回は1から作詞する時のポイントや、
楽曲ありきで作詞する場合の方法を紹介します。

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 作詞には作文や俳句にもあるように型がある

作文や俳句も、文字数は違えど起承転結があったりしますよね。

曲は単純に、
Aメロ
Bメロ
サビといった構成以外にも

サビ
Aメロ
サビ
Aメロ
Cメロ
サビ
みたいな構成もあったりします。


曲に起承転結をあてはめすぎるとわからなくなるので、

僕の場合は

Aメロ(物語の情景)
Bメロ(物語の転換)
サビ(言いたいこと)
Cメロ(AとBを混ぜた感情)

くらいの認識にして作詞をしています。
(僕はこれをメロの構成感と勝手に呼んでいます)


作詞初心者にありがちなのが、
曲の始めから自分の思った言葉を順に並べるだけの小学生作文になることです。

作詞も俳句も古くからの『』が存在し、いかに『型』を自分のものにした上で
破っていくかがオリジナリティとなっていくんですよね。

『型』とはAメロは何を言いたいか?Bメロは何を言いたいか?
サビは何を言いたいか?を自分の中で決める作業です。


自分の好きなアーティストは
Aメロに情景的な表現をしているとか、
Bメロに客観的な表現をしているとか
サビではノリを重視していて、特に意味はない言葉を選んでいたりとか、、

おそらく楽曲のイメージによっても使い分けていると思いますが、
それは自分の中でいくつもの『』を使い分けているんだと思います。


作詞初心者の方は、まず誰かの『型』で良いので、
自分の『型』を作るところから始めて見ると良いでしょう。

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 言葉の言い回しを知ろう

曲があるところに言葉を乗せる作業は、言葉のセンスも必要になることがあるので日常的に言葉の言い回しである語彙力(ごいりょく)を知っておくことが、
作詞の幅を広げることになります。

そこで言葉の語彙力を高めることは作詞をする上で必要なパーツであることを
理解すると言葉が伝わりやすかったり、曲の文学的価値を上げる方法の1つとなります。

小説とか読むと歌詞に使えそうな言い回しがたくさんあるので、
いつか使う時のためによくメモにためていました。

とは言え、言葉の言い回しを知ったところですぐに作詞に活かせるかと言ったら
そうでもありません。


なのでまず作詞初心者がはじめにするべきことは、
自分の作詞能力がどれほどのものかを知るために
誰かの曲でも良いので1曲につき5個の違った作詞パターンを作り、
人に見せて感想を聞くことです。

その時、曲のイメージを考えることはしなくても良いです。

バラードなのに面白い歌詞にしても良いですし、
ロックな歌詞にしても良いと思います。

これは後々ギャップのある曲を作ることも練習できるからです。


大事なことは

①決められた音の数に対して言葉をあてはめる練習と、
②AメロBメロサビに自分の作った構成感に合った言葉を選べるか?

という練習が大事なんですね。


例えば

音数3音に対してどれだけの言葉を違和感なく入れることができるのか?
メロディーの邪魔にならない音感は50音や英語などに合うのか?
1つの意味もいろんな言い回しがあることを知りましょう。
(ミスチルの桜井さんはめっちゃ言葉つめるタイプですね)

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 鼻歌作詞法

僕が作詞する時はよく鼻歌作詞法を使います。

これはメロディーをフンフン歌いながら(テキトー英語とかでもOK)
音感の良い言葉を探すためです。

この音は『あ行』が合ってそうだなとか、
この音は『さ行』が合ってそうだなとかです。


歌いやすい音感は人が聞いた時に耳に残りやすいですし
その人が覚えて歌ってくれる時にも親切です。


そもそも曲って人に聞いてもらいたいのもありますけど、
歌ってもらえると嬉しいですよね?

その時、歌いにくい音感だと覚えてもらえないですし
曲を好きになってもらいにくいです。


だいたいの音感が決まったら、それをメロディーに言葉としてのせてみて
音の数にあった同じような意味の言い回しを探していきます。



『かなしみのメロディー』
『かなでてるメモリー』
『かたずかないメーデー』

みたいな感じですかね。(テキトーですみません)


同じ音でもたくさん言い回しがあるので
違う言い回しをググったり本から探したりすると良いですね。


あくまで僕の方法ですが
作詞をする時は、鼻歌で出てくる言葉が1番染み込みやすいので
試しにやってみてはいかがでしょうか?
(洋楽の歌詞カードをテキトーに読みながら当てはめるのもありですね)

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 サビから作る

僕が作詞する時は、いつもサビから作ることが多いです。

なぜかというと、早くサビのメロディーにカッコいい言葉をのせて
歌いたいからです笑


とまぁ本当は他にも理由はあって、


AメロBメロまで行ったものの、サビの歌詞と噛み合わない場合があり
サビの言葉が制限されてしまうことがあったからなんですよね。


そこでサビの言葉に制限がかかるくらいなら
『先に作ってしまえば制限もないぜ!!』

ってところから来た発想だったりします。


そしてAメロやBメロはサビにたどり着くための情景であったり
感情の変化を深掘りしていく作業になるので結構考えてしまい、
途中で疲れてくることがあるんですよね。


でも、カッコいいサビさえ出来てしまえばモチベーションも上がりますし、
早くつなげてさらにサビがカッコよくなるところを見たい気持ちでいっぱいになります。


もちろん作り方はそれぞれで、あくまで1つの方法ですので
あなたが楽しく言葉を探せる方法が他に見つかったら、
それを実践してくださいね。

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まとめ

今回は作詞初心者がはじめにすべきことをいくつか紹介してきましたが
『とにかくたくさん書いて人に見せて感想を聞くこと』

これに尽きます。


最初から完璧な作詞なんて、プロでもないのにできるわけがありません。


恥ずかしくても人に見せて見せてどこがわかりにくかったか?

違う人にも見せて同じ指摘をされたら『この表現は伝わりにくいんだ』
ということをたくさん知ることが大事です。


大事なことは

1つの曲に対して5パターンくらいは書けるようにしておく
作詞スキルはめちゃくちゃ上がりますし、
それだけ書いたら語彙力も上がっています。

人気のアーティストたちはこの量産する力がハンパないのです
(語彙力低いですね笑)


それはアマチュア時代から、ひたすらに書き続ける作業を繰り返し
デビューしてからもおそらく続けているから
名曲がたくさん生まれているんですよね。


あなたがプロを目指す人なら、
1曲に対して最低5パターンの作詞を書ける能力を磨いてみてください。

プロを目指していなくても、ライティングスキルがアップします。

違う分野でも活躍できるスキルですので試してみてはいかがでしょうか?


最後までお読みいただきありがとうございました。


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