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#美味しいnoteの歩き方 タダノヒトミさん①

こんにちは、カラストラガラです。"ネズミさん"ことマリナ油森さんのコンテンツ訪問が昨日で一段落しました。訪問の足跡は、下記マガジンにまとめてあります。

「 #美味しいnoteの歩き方 」の次の訪問先が未定でして、どうしようかなあと思ってました。「読んでもいいよ」ってコンテンツを提供していただいても、まとめて読むから文章の合う合わないも起きやすいですし。義理で読んだり褒めたりしないし。

結果、こうなりました。(詳しくはTweetのツリーをご参照下さい)。時間をかけて、訪問先を調整するまでもなく、お邪魔できるはこびに。わーい。

というわけで、第二弾はタダノヒトミさんのコンテンツにお邪魔します!

引用したい言葉たち

一緒に行った友達は「落ち込むことがあったらあの子のところに行きなさい。あの子といるといつでも美味しいものに恵まれるからあなたも元気になれるよ」とまで言われていた(笑)
https://note.com/mimime/n/nacddf6b95005

こんな友達欲しくないですか。ドラえもんと友達になるのは少し大変かもしれないけれど、ドラえもんを呼ぶまでもなく、タダノヒトミさんが運をもってる。凄い。

食のガイドブックとか、もういらないかもしれませんね(遠い目)

わたしが ひらく
 
わたしを ひらく
https://note.com/mimime/n/n2b16b64f3920

そんなタダノヒトミさんのコンテンツは、詩歌で始まります。まだ少ししかエッセイを拝見していないけれど、作品はこの2つの言葉と重なると感じています。

どこんちも、オカンというのは、みんなヤバい存在なのだ!
https://note.com/mimime/n/n406600960247

この一行の「悟り」にたどり着くまでを、タダノヒトミさんは俯瞰してツッコミ入れながら書かれています。自分を無意識に縛る固定観念みたいなものって、例えば真面目な方が「しっかりしよう」って無意識に縛ってることに気づくって、物凄く大変なこと。そうした努力や苦労に焦点をあてるのではなくて、ユーモア&希望を描かれています。この作品好きです。

もうすぐ還暦を迎えるというフジ子さんは、毎日タバコをバカスカ吸い、テレビを見ながら悪態をつき、楽しかった昔の話ばかりしていた。
 
本当に少女みたいな天真爛漫さを持ったひとで、笑ったり怒ったり悲しんだり、喜怒哀楽をいつでも誰にでも素直に表現するところがとても可愛らしかった。
https://note.com/mimime/n/nc2fd9ac0784f

エレベーターの鏡の下り、胸がぎゅってなりました。フジ子さんの気持ち、フジ子さんの気持ちを理解しているタダノヒトミさんの気持ち。出来ること・出来ないこと等、色んなことが重なった「ぎゅっ」です。

ユーモアと、切ない話って、表裏一体だと思うのです。方向性が違うだけで、人の心を動かす力は一緒。タダノヒトミさんは、両方書ける方だと、この作品で気付かされました。

「オムライス作るときはな、ケチャップライスにみりんとお酢をちょっと振って炒めるねんで。あと、ケチャップと一緒にウスターソースをちょっとだけ混ぜるんや。それだけでグンと美味しなるから、今度こどもちゃんに作ったる時やってみ!」
https://note.com/mimime/n/n6bac57c77546

耳に残る言葉ってあります。きっと、タダノヒトミさんの中にこう残っているのだと思う。そこを割り引いても、言葉の描写力の高さが凄い。

うっかりしていると、忙しい日常に埋もれて忘れ去られてしまいそうな、なにものでもない自分。母とか妻とか担当者だとか、そういう肩書きのなんにもついていない、ただの私、に戻れる時間や場所が、人には絶対に必要なのだ。
https://note.com/mimime/n/ne78fc5e0fad3

本と珈琲のお話。小さな頃、図書館の本を読み尽くしてしまう活字中毒ぶりを拝見して、同級生を思い出したし、家族も思い出しました。比喩じゃなくて、端から端まで読んじゃう種族っているんですよね。

「ただの私」に戻る時間と場所って、本当に大切。タダノヒトミさんにとって、別の記事で書かれていたけどnoteもそんな場所なのですね。

堂々と昼間から酔っ払って絡んでくるおっさんや、個性的すぎる服を見事に着こなしたおばちゃん、お客なのかお店の人なのかがよく分からないおばあちゃんたちなど、街と人とがもはや一体となり、愛すべき奇妙なモノたちで構成されている、それこそが下町の醍醐味なのだ。
https://note.com/mimime/n/n72da36357379

「描写力」のこと。私は描写が苦手なので、タダノヒトミさんの文章が眩しい。絵だけじゃなくて、音も文章から聴こえてくる気がするし、下町の美味しい物の香りもしてきそう。描写力凄い。

この映画は題名こそアラジンになっているが、完全にジャスミンの物語だ。
 
新しい時代は女性が自分の足で歩いていく、そんな今世界中で広がる動きと連動して、これまでのプリンセス像を一新するような、強く込められたメッセージ。
https://note.com/mimime/n/nc69d86e11f5f

実写版アラジンは観てないのですけど、ディズニー映画は好きなので、ですよねって頷いてます。『アナ雪2』はコロナの前だったので吹き替えと字幕を合わせて5回行きました!

エッセイだけでなく、タダノヒトミさんはレビューも書けちゃう。

冷蔵庫にお好み焼きと焼きそばとトンカツのソースはそれぞれ用途別に並んでるもんちゃうの?あ、ウスターはまた別やで。
https://note.com/mimime/n/n2c1105a4e434

私は関東勢なので、えっとあの、専門用語の読解に時間を下さい。「お好み焼き用ソース」は分かる。たぶんスーパーで売ってる甘めのソース。トンカツ用はトロッとしててウスターと違う。

でも、「焼きそば」の専用ソースは、すみません見たことないです。焼きそばって、生麺というのでしょうか、あれを炒めて、付属のソースで味付けしたことしかない……。ソースのお国では計4本あるのですね。すごい。

引用し忘れました。Tweetを貼ります。余韻、すごくないですか? エッセイの切れ味とか後味は、結びの一文が活躍すると思うから。


拝見した記事

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ひらく
あるべき場所に
フジ子さんというひと ~フジ子さんの話1~
ヨウジという男
フジ子さんのオムライス ~フジ子さんの話2~
チャコさんとチョコさん
オバサンのイヤイヤ期
雨女の呪い
しょっぱい西瓜のうすみどり ~フジ子さんの話3~
下町賛歌
最期の晩餐
カップの向こうに
梅雨入りだってさ
あなたの産まれてきた理由はなんですか?
ここにしかない、つながり
消したことが現実になる魔法の消しゴムがあったら欲しい話
晴れたらいいね
そばめしという孤高の存在
心の声あげて、叫べ!
あんこは粒しか認めないとか言わないよ絶対

編集後記

面白いんです。楽しいし、切ないし、作品の完成度が高い。恐ろしいことに、最初から。(出力の力加減は調整されていると思う)

描写力・語彙力・構成力・リズム感・ユーモアのさじ加減など、どれも真似出来ない。活字中毒な少女時代を過ごされて、自分の足で歩けるようになって手で触れて確かめたくてという流れも拝見しました。人生を生きる中で、磨かれた言葉なんだと受け止めています。凄い。

タダノヒトミさんの作品に触れて、エッセイの書き方入門の助言を思い出してます。「文章力は才能。構成から着手しよう」みたいな助言です。たしかに、文章力の部分を真似しようと思っても、無理。エッセイの書き方入門の助言は、その通りな気がするのです。

そんな気持ちになりつつ、ゆっくり過去ログ探訪の旅に出かけるのでした。

とりあえず、今日の夕ごはんはソース味的な何かにします。

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