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『ふたりのロッテ』を読む余裕がくれるもの。

エーリッヒ・ケストナー(1899年2月23日 - 1974年7月29日)の作品は戦前に邦訳された作品もあるようで、河合隼雄さんが弟さんとごっこ遊びをしたと、著書で思い出を語られています。この作品ではないけれど。

小学生でもいいし、もっと大きくなってから、大人になってからでも、「ケストナーを読んだ時間」を持つことは、豊かなことだと思うのです。

代表作の内の1つの本書は、双子による入れ替わりもの。偶然双子であることに気がついて、それぞれ知らない「家」に帰っていく。『クローディアの秘密』はメトロポリタン美術館への家出という豪華な家出でしたが、双子がいて環境を取り替えられるというアイデアも、同じくらい空想を刺激するのではないでしょうか。

本書をきっかけにケストナーの他の作品を読んでもいいし、岩波少年文庫や児童書を手に取るきっかけにしてもいい。『モモ』の時間泥棒ではないですけど、忙しさに飲み込まれてしまう前に、児童書を読んでみるという選択肢もあると思うのです。テキストじゃないから、得られるものが予め分かっていないことも、児童書の魅力だと思うのです。

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