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毒親に捧げた四半世紀⑤後編

一時保護明け〜小6


出所した直後の母は恐ろしいほど優しかった。
正直優し過ぎて怖かった。

優しいこと自体が気持ち悪かったし、いつ爆発するのか常に怯えていたし、落ち着かない生活が待っていた。

学校は保護されてる間に冬休みに入ってしまったけど、同級生達に先生は上手く「病気でしばらく来れない」的な説明をしてくれてたせいか、明けてから質問責めにされたり等もなくスムーズに日常に戻れた、有難い。

だけど、出所してから半年間は月に1回一時保護所に行って経過報告を兼ねた面談をしに行かねばならず、その日は学校を休み母と2人で車で向かった。

親と先生、子と先生、別室で隔離しての個人面談をした後、親・子・先生同室で三者面談。
特に問題が無ければまた次回ね〜と言った感じのものだった。

そう、毎回問題が無く半年間(計6回)くらいをクリア出来ればそこでようやく解放されるシステム。


しばらくは母が優しかったせいもあり「大丈夫!問題なく生活出来てるよ!」と報告出来ていたのだけど、半年間を終えようとした最後の時辺りで母はやらかした。
面談日の前日くらいだったか、夜ご飯の準備中炊きたてのご飯をお椀によそいながらブチ切れた。


そのまま怒りを私にぶつける為、熱々のご飯を私のおでこに押し付け椅子ごと押し倒しました🍚
いやもうカオス、どういうこっちゃですよね🙄
でもこれ以上でも以下でもないんですよ。
見事私のおでこは火傷しましてね、肉が見えておりました🍖


それが原因で次の日に終わるはずだった月イチの面談が……半年間→1年に延長されましたとさ。
まぁそりゃそうだよなぁ案件。


それで学習したのか、面談期間が終わるまでは暴力はほぼ無くなった。


保護所との関わりはこれくらい。
厄介なのがもう1つありましてね……
【小学校と母の対立(?)】

小学校の言い分はもちろん
「虐待した母親が悪いし、子を救う為に通報した。あの怯え様は異常だった。」

それに対して母の言い分はこちら
「下校時刻過ぎてるんだから娘を学校から追い出して下校させるのが学校の仕事、追い出してたら娘は家に帰って来てたし児相になんか行かなくて良かった、私を悪者にした小学校が悪い」

我が母ながらとんでもないモンペだと思う。
だがしかし、この主張を私にも直接押し付けて来てたし「そうだよなぁ?母は悪くないよなぁ?」と度々聞かれ、「そうだね、追い出されてたら帰ってた」と言うような機嫌を損なわない返答をしてしまっていた。

いつキレるか分からない生き物を目の前にして「お前が悪いんだろ!私は怖かった!帰れなかったのを助けてくれたの!」とは言えない。
おデコ火傷させられた後だし尚更ね?


どういう流れでそうなったのかは当時小学生の私は分からなかったけど、私の件を議題とした保護者会を開くから小学校に来てくれと何度か母は催促されてたらしい。

が、悪者にされたくない母は勿論行かない。
行きませんと伝えるでもなくボイコットだったらしい、何度もすっぽかされてイライラしてたらしい校長。
そんな日々の中、私がたまたま通り掛かった校長室の入口が空いていたので何となく気になって挨拶しようと思い扉を開けた。

元々先生方と仲が良く可愛がってもらっていた方だったし、保護に関しては恩があるしお礼も言いたかった。


私の顔を見た瞬間校長は顔をしかめて怒鳴った。

「アンタの親のせいでこうなってんのになんで一度も来ねえんだ!!!!!!」


保護者会の存在等その時点では何も知らなかった私はただただ混乱した後、怖くて涙が止まらなくなり、その後授業1時間分潰して保健室で泣き腫らした。


結局、母が非を認める事は1度もなかったし、保護者会に出た記憶もないし、5年生時の担任と校長は鬱病を発症し退職した。
母は少なくとも赤の他人の人生を2人分潰したとんでもないモンスターだった。


連絡先も居所も何も分からないから謝罪のしようも無いのだけど、今からでも謝れるなら謝らせて欲しい。
私だって当時は被害者だったんだけど、申し訳なさしか無いよ。
W校長、K先生、本当にごめんなさい。


保護者会から逃げる為、習い事の送迎を言い訳に使い熱心に送り迎えをしてくれたお陰で、スイミングのブランクはさほど時間掛からず取り戻せたし、入団したてで穴抜けしていた劇団にもすぐ馴染めた、ピアノはまぁなんかいつも通り。


酷く罵られたり罵倒はされても、面談があったせいか殴られ等がほぼ無かった6年生はこんな感じで過ぎて行った。
卒業する時は、友達が1人ずつ呼ばれて担任から卒アルを渡される中、何故か私だけ卒アル代の積立金を返されたのは悲しかったな。
そう、母が勝手にキャンセルしてた。
「習い事にお金掛かるからこういう所で削らなきゃ」的な事を言ってたが未だに納得できない。





まぁ高学年編はこんなもんかな。
次回は中学校編、落ち着いていた母がまた暴れ出します。


それでは👋

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