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WWWのヒアリング術|残業ゼロを目指して24日目

2020/10/30

残業ゼロ生活をはじめて、仕事の早い人になるメソッドがだんだんわかってきました。効率の良い仕事の大きな要素を占めているのは、仕事ははじめの「設計」かな、と感じています。

遠回りのようでも、はじめに時間をかけて仕事の設計をすることで、最短で、クオリティの高い仕事ができるようになるのでしょう。

過去の記事で、仕事をはじめる際の次のテクニックを紹介をしました。

アウトプットの要件を確認する&明確な期日を確認する
複雑なアクションははじめに細分化をする(GTDのプロジェクト
8割の成果を出す2割を想像する(仮説力) 

このように、仕事のはじめの「設計」には多くのテクニックがあります。

今日もこの仕事はじめにやると良いテクニックをひとつご紹介します。

WWWのヒアリング術

草生えているわけではありません。

WorldWideWebでもありません。

WhyWhyWhyの頭文字で「WWW」です。つまり「なぜなぜなぜ」です。

仕事を始めるときに、仕事の依頼者に対して「なぜ」を3回聞きましょう。


①この仕事はなぜやるのですか? 

②(その回答に対して)それはなぜですか?

③(さらに)それはなぜですか?


言い方や声のトーンを間違えると、「仕事やりたくないのか?」と勘違いされそうですね。これは「なぜやらなければいけないのですか?」の「なぜ」ではありません。

ここでの「なぜ」は、「どんな目的(背景)で、この仕事をするんですか?」の「なぜ」です。仕事の依頼者に対して、仕事を依頼する「背景」を理解することに努めましょうというのが今回のお話です。

なぜなぜなぜの4つの効果

なぜなぜなぜには4つの効果があります。見ていきましょう。

①仕事の目的がわかる

上司は基本的に、部下よりも高いレイヤーで事業や市場を見ています。部下には見えていない様々な要因から日々判断をしています。

たいていの場合、上司は判断をした経緯など部下に話しません。そのため、部下からそれを聞かないと、部下は目的がわからず仕事をすることになります。よって「なぜなぜなぜ」を繰り返すことで仕事の目的を理解することができます。

②仕事のクオリティが上がり、やり直しが減る

仕事の目的がわかると、仕事のクオリティがあがります。同じ資料を作るという仕事でも、その目的に応じた内容やデザインなど、目的に合わせて工夫ができるようになるからです。また、目的を理解することで、仕事の方向性もズレにくくなり「やり直し」になることも減るでしょう。

③上司だけではなく、お客様にも喜ばれる

このことは上司に限ったことではなく、お客様にも有効なテクニックです。なんだかんだ上司は同じ会社の人間なので、ある程度の情報の共有はできています。すべてを言わなくても、わかり合えることも、多少はあります(あくまでもお客様に比較してですが)。

しかし、お客様はそうではありません。上司よりも共有されている情報量が圧倒的に少ないお客様からの仕事の依頼や相談についても、目的をきちんと理解することで、仕事のクオリティが上がるのではないでしょうか。

④そもそも、仕事をやらなくて良くなることもある

完璧な上司で無い限りは、仕事の目的が曖昧な状態で仕事を部下に依頼することがあります。そのとき、「なぜなぜなぜ」を繰り返すと、仕事の目的が明確になります。仕事の目的が明確になると、「実は他の方法のほうが、その目的を達成するためには良いかもしれない」ということに上司が気がつくことがあります。 すると上司は「最適な方法に適した別の部下に依頼しよう」という気持ちになり、あなたに任せようとしていた仕事が無くなるのです。

まとめ

段取りの良い人は、必ず仕事をはじめる際の設計に時間とエネルギーをかけています。そのときに「なぜなぜなぜ」を繰り返し、その仕事の目的を理解するように努めましょう。すると、仕事のクオリティも上がり、やり直しも減らすことができます。上司だけではなく、お客様にも喜ばれる方法です。ぜひ試してみてください。

残業ゼロのヒントその24「仕事の依頼を受けたら「なぜなぜなぜ」を3回繰り返し、目的や背景を理解してから着手する」

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