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人事アカウントが増長勘違い発言をして炎上してしまうワケ

最近Twitterで企業の人事を名乗るアカウントの炎上騒ぎが連続しています。

採用は"採ってはいけない人"を見極める仕事だ。
最近意味がわかって来た。

沢山の方にご応募いただいているのですが、給与や待遇にこだわりのある人とは働きたくないのです。。。
私は、会社の顔となる人事だからこそ、待遇/給与で会社を選ぶ方と働きたいとは思わない。

上から目線で求職者を評価する発言をしてしまい、周りから総叩きに遭う構図。

何故彼らは増長してしまうのか。
今回は人事アカウント炎上の根幹となる「増長」の理由と、注意したいポイントについて考察してみました。

人事が増長してしまう理由

人事である彼らが人を見下すまでに増長してしまった理由。
これについてはいくつか理由が考えられます。


個人の性格

まず考えられるのは「個人の性格」でしょう。
「元から人を見下すタイプだった」という説ですね。

人事が皆彼らのような発言をするわけではないので、たしかに個人の資質というのはあるのでしょう。

しかしもし性格が悪いのがわかっていれば、人事として配属や採用はされていないでしょう。
それまで猫を被っていればバレずに配属されることもあるのでしょうが、それだけが理由ではないと考えます。


人事部の腐敗

少し大きな問題として捉えると「人事部の腐敗」の可能性も考えられます。

配属された人事部が人を見下すタイプであり、「人事部の色に染まってしまい増長するようになってしまった」ということもあるかもしれません。

この場合、増長発言は実は個人の発言ではなく、会社の内情の現れということになるので会社の信用が下がるのは必至でしょう。


「人を評価する側」に慣れてしまった

「人事部の腐敗」と似ていますが「人を評価する側」に慣れてしまったということもあるかもしれません。

役割は人の思考に影響すると言われています。

心理学実験として有名な「スタンフォード監獄実験」では、被験者を看守と囚人にわけて囚人側に非人道的な生活させたところ、看守役は支配的な行動を自然にエスカレートさせていき実験は中止した、というもの。
(実験に対する信憑性は近年疑問が出ている)

これと同じように、「一方的に求職者を採点する」という業務に慣れきってしまうと「自分は他者を評価できる人間である」という錯覚が生まれてしまうこともあるのではと考えられます。



増長や炎上を避けるために注意するポイント

人事が増長する背景に理由がいくつかありそうなことは挙げました。
では増長や炎上を避けるためにはどうしたら良いのでしょうか。


人事は会社の顔であり、面接は相互理解の場であると理解する

炎上を根本的に避けるためには、自身が増長しないことが一番です。
その為には「人事は偉い存在」という誤解を解く必要があります

人事は求職者にとっては会社の顔とも言える存在です。
人事が横柄な態度を取れば、「あの会社は感じ悪い」と求人サイトやSNSで広められてしまいます。
人事は会社の顔ということを認識して丁寧な振る舞いをすると良いでしょう。

そして人事は求職者や従業員の「評価に関わる立場」であると同時に「評価される立場」でもあるということを理解するべきでしょう。
そのために会社としては人事を一方的に評価する立場として扱うのではなく、社内外から評価される制度を持っておく必要があるでしょう。
社内外から評価されていると意識できれば、自然と増長は防げるはずです。


外では会社の名を背負った発言はしない

「会社の名を背負わない」ということも重要です。

SNSのアカウント名を会社の人事とわかるものにしていると、その発言は「会社の人事としての発言」として捉えられてしまいます。

よくプロフィールに

発言は個人の見解であり、所属組織とは関係ありません

と書いている人がいますが、見てる側はそうは思ってくれません
会社名が書いてあれば少なからず会社が関係していると思われてしまいます。

会社を名乗って失言すれば会社のイメージを著しく毀損するので、必然的に社内で叱責をもらうことになるでしょう。

人間はミスをします。失言を完全に防ぐのは難しいです。
ですので万が一失言してしまった場合に備えて、「SNSをでは会社名を名乗らない」という自衛策はあると思います。



どこであっても他者には一定の敬意を持ちましょう

結局のところ、SNS上であろうとリアルであろうと、誰かに見えるところでの発言は誰かに見られています。

人に敬意を持たない発言をすれば非難されます。

人事は「人に関する部署」ではありますが、人の運命を決める神ではありません
あくまで人同士。
一方的に選ぶ立場ではありません。
採用しないにしても

応募してくれてありがとう
面接に来てくれてありがとう

くらいの感謝の気持ちを持って対応しましょう。


それでも生きていれば失言することはあるでしょう。
ですが「失言するかもしれない自分」を理解し、不用意に会社名を名乗らないようにしましょう。


リスク管理は「問題を起こさないこと」「問題が起きたときに被害を広げない対策」が大事ということです。


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