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2021.6.3 あったけぇ靴下

あたち〜サンタさんにパンツをもらうの!今のやつらはゴムのところがダルダルだし〜あ!肌着ももらわなくちゃ!どいつもこいつもビロンビロンになってるんだった!

でも〜やっぱり一番欲しいのは短いくつした!なぜか3つしかないの!3足じゃなくて3つ!


という事で僕には足りていない物がある。靴下だ。前から夏用に短い靴下を買っていたのに、1年経つと無くなっていた。3足くらいあったと思うんだけどな。脱ぐ時に投げ捨ててそのまま消える魔球してしまったようだ。

昨日短い靴下を履いてしまったので残っているのは片っぽだけ。ドンドコ暑くなっていく暑いこの時期を乗り越えるためには足元の涼しさを確保するための短い靴下は必須。

片っぽの靴下じゃ意味がない!かといってペアで揃っている長い靴下じゃ暑すぎて僕がオーバーヒートしてしまう。教習所へ向かう途中で力尽きることになりかねんぞ。なんとか探さなきゃ!


あった。衣装ケースの中に割と短めなのが。

それがコイツだ!!

ファンシーな指のある靴下。指をはめてたら暑いんじゃないか?と思ったがその通りだった。だが、コイツには暑いだけでなくアツイエピソードもあるのだ。それをちょこっと紹介しようと思う。

コイツと出会ったのは3ヶ月前。冬休みだった僕たちヒマな大学生達は地元に帰ってスノボをしようと計画していた。

だがそれとは別に久々の地元を満喫したかったので僕を含めた何人かはスノボに行く日よりも早く帰省していた。

僕らの友達に旅館の息子がいる。地元にある、割と名の知れた温泉街で旅館をやっている家の息子というのもあり、以前からその家にはよくしてもらっていた。

例のB級映画に出てくる地上に進出したサメの影響で客足が減っていたのだろう。ありがたいことにご好意でその旅館の部屋に泊めさせてもらっていた。

スノボに行く前日にその友達のお母さん(女将さん)やお婆ちゃんとスノボの話をしていたら、お母さんが足が冷えるといけないからという事で、もう履かないらしい靴下を持ってきてくれた。わざわざ返さなくていいとのことだった。

このお古の靴下のおかげで足が濡れることはなかったし、何より暖かかった。コイツは何よりもあったけぇ靴下なのである。

あったけぇ靴下だったが、コイツぐらいしか教習所へ履いていって生きて帰られそうなのはないだろう。ということでコイツを履いていった。


あったけぇ靴下…コイツ以上にあったけぇヤツはそういないだろう。

唐辛子を触った手で目を掻いちゃって地獄を見た。冷凍うどんで目を冷やしてたら面白いかなと思ったので友達が集まるLINEグループに写真付きでその事を話したら、ガン無視された。現在既読19。あったけぇ奴ら。

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