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2021.5.30 カラテ総括

昨日のカラテの話の続き。昨日の日記の最後に、カラテマスターズが僕を取り囲んできやがったのでビビったみたいな事を書いたと思う。

カラテの選手ってのは僕の格闘家のイメージとは少し違っているようだった。プロボクサーやレスラーはパンツ一丁みたいな格好(この言い方で合ってるのかわからないが)なので、ムキムキの筋肉が見えて強そうだ。

だが、カラテの選手を見た印象はマッチョマンって感じではなかった。道着を着ているため、案外体が見えない。パッと見ではガタイのイイあんちゃんだった。

見た目の印象は違っても、彼らは漏れなく格闘家。オーラというか、気迫を感じた。大会前だから尚更だったんだろう。

バトル漫画にありがちな、めちゃくちゃ強いキャラが筋肉ダルマではなく、修行を積んで技を磨いた主人公みたいな感じの印象だった。

見た目以上の威圧感を感じる。多分僕はHUNTER×HUNTERのゾルディック家に放り込まれた時と同じ心境にあったと言っても過言ではなかったろう。

『歯向かったら一瞬でやられる…』

こんな思いをするなんて夢にも思わなかった。僕が囲まれていたのは試合前の待機中の選手たちなので、軽いウォームアップ(ほんとはアップ用の部屋があるのでそこ以外ではしてはいけないが、画像のような有様だったので注意できなかった。)とか、雑談をしている様子だった。

『押忍!お久しぶりです。師範代』
とか聞こえてくるので達人の集団である事は分かりきっていた。心臓が縮んでシワシワになっている気がした。

『この大会終わったら絶対引退したる。前もゆうてたけど俺本気やから。』
辞めればいいじゃん…。なんだ?戦わされてるのか?剣闘士みたいに。イヤイヤ言いながらもむっちゃ強いから辞めさせてもらえないのか?


マスクを鼻までかけてくださいねっていう注意はできたし、屈強な男たちだとしても普通に優しい人も多い(はず)ので、案内のバイトはなんとかなっていた。

しかし、大会なので空気はピリピリしている。試合に出ていく選手たちは、扉の隙間から見ているとドラゴンボールみたいなバトルしてるし。格闘技の迫力や魅力は十二分に伝わったが、かえってまだ待機している奴らの気が物凄いことに気づく。おらワクワクできねぇ、ビクビクしてっぞ。

あと、カラテの関係者同士は、押忍!って言いながら腕を体の横でバシッと決めるポーズで挨拶するみたいなんだけど、師範と保護者みたいな感じの間柄だと、どうもお世話になってますぅって言いながら申し訳程度にポーズとっているのを見た。

その押忍は半端な感じでもいいのかと思いつつも、空手と関わり生きていくことへの試練を垣間見た気がする。

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