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金の切れ目が縁の切れ目。うーん、そうかもしれない

定年退職日を境に、電話もメールも来なくなる、パッタリと。

定年退職して会社と縁が切れると、それまで仕事仲間だった人たちからは、電話もメールも来なくなる。退職翌日から、パッタリという音が聞こえてきそうなほど、来なくなる。メールをさばくのが毎日大変だったというのに。
それで気がついたこともある。メールや電話のほとんどは、会社に在籍していることから派生している雑務だったのだ。仕事を進めるうえで必要な、社内各部署の担当者たちとの、細かい、それとなく気を遣う連絡。それがなくなったわけだから、当然、どこからも何の連絡もない。雑務がないのは、とても気持ちがいい。もうそんなことに煩わされたくない。

でも、キツい仕事で苦楽を共にしたと、こちらが勝手に思っている人たちからも連絡が絶えるのは、やはり寂しい。会社と縁が切れたのだから、まあそれは当たり前。私のために時間を割いても、1円にもならないのだ。
そういう事情と関係なく付き合いが続くのは、やはり友人たちだ。とくに学生時代に同じようにバカなことをやった友人たちは、人生の宝だと、今つくづく実感する。
金の切れ目が縁の切れ目なんて、いやな言葉だ。でも、それを否定するのは、偽善の匂いがする。切れない縁を、これまでどれだけ作れたか、そこは正直、ちょっと後悔している。

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