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念願かなって、テスラのオーナーになった

なんて潔いのだろう

新しくクルマを買うならテスラのモデル3にしようと、最初から思っていた。試乗してみて、それはやはり正しいと思えた。
EV初体験とはいえ、驚きのクルマである。ガソリンエンジンがないから当然だが、室内も、フロント内も、見事に何もない。イグニッションキーの代わりになる電源スイッチもない。スマホアプリかカードキーでドアを開錠するだけでいい。乗り込んだら大型のタッチパネルであらゆる操作をおこなう。じつに潔い作りなのだ。
ハイブリッドではない完全なEV車は皆そうなのだろうか。念のためモデル3の国産競合車にも試乗した。国産EVはたしかに使い勝手がいい。給電所があちこちにあるし、困ったときはオペレーターに直結するという通信手段も備えている。
しかし、同じEVでもテスラとは設計思想がまったくちがう。国産車のほうは、あれも必要、これも必要と、整理がついていないような印象を受ける。社内会議で揉まれているうちに、ひょっとしら初期にはあったかもしれない革新性がなくなったのか。

EVは部品の少ないガソリン車ではない

運転席と助手席のあいだには、いかにも目立つ電源スイッチがあるし、司令塔になるはずのタッチパネルは小さく、解像度が荒い。運転席周りがなんとなくゴチャつき、フロントの中にもさまざまな装置が積まれている。思わず「意外といろいろあるんですね」と言ったら、ディーラーの人は怪訝そうな表情で、「いやいや、ずいぶんスッキリしてますよ」。
たしかにガソリンエンジン車に比べるとスッキリしている。でもEV車は、スッキリしたガソリン車ではない。クルマではあるが、別のヴィークルなのだ。イーロン・マスクは、まだEV車というものが普通の価格で売れるものではかった頃から、それがわかっていた。
喩えるなら、国産車はガラケーで、テスラはiPhoneだ。作り込まれた結果シンプルになったデザインも、体験したときのワオ!感もよく似ている。

※タイトル画像は、スマホで購入申し込み完了したときだけ登場するハリネズミ。ディーラーが、これはレアですよ!とスクショを勧めてくれた。

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