母との会話
私は結婚して両親の近くには住んでなかったのでスカイプなんかで連絡をとり始めて20年以上になる。お金を気にせず話ができるというのは本当にありがたい。そうずっと思ってきた。
時は流れて父が施設に入所し一時は父と母と別々にスカイプをしていた。その時はとにかく父との時間が長く感じられた。そしてその父も亡くなり、今度は母との会話が長く感じられるようになった。毎日二回。一回が大体30分。
母は夫を亡くし、今は一人暮らしなので、とにかく話す。私に気を遣って話してくれているのかもしれないが、永遠と自分の話をする。しかしその話というのが、もうすでに聞いた話ばかりになる。それは仕方がない。何年も話してきているから早々目新しい話があるわけがない。それでも母がこうやって元気で話ができる状態であることに感謝している。
しかし、である。毎日毎日母との話が重く感じる。逃れられない、今日はもう1秒でも早く切りたい、と思うことが増えてきている。そうは言っても、私が母に連絡して繋がらなかったらやたら心配するので、自分でも矛盾していると思う。しかし、少しは休みがほしい。これはないものねだりなのはわかっているし、自分勝手なのも承知している。でも、なぜだか無性に腹立たしく感じることもある。
疲れた。
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