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これをやれば印象が5倍よくなる!!

(コミュニケーションの化学)

◆〇〇マジックの正体

ゲレンデマジックという言葉があります。
スキー合宿でこれにかかった人はいませんか?


いつも大したことない人だったはずなのに、
なぜか素敵に見えちゃったり見えなかったり。。。


スキーウェアを着ているだけなのにかわいく見えたり、
え、あの人あんなスキーうまいんか!みたいな。


ゲレンデマジックにかかわらず、
行事のときになると、
いつもつまらないあの人が魅力的に見えたりしませんか?


ちなみに、同窓会でカップルが増えるという都市伝説があります。
芋みたいなあの人がなんか垢抜けちゃって、
一丁前にお酒なんか飲んじゃったりして、


あれ、この人、高校生のときより素敵だなって。
(私は部屋の隅で地蔵だったので、何もありませんでしたが。。。)


結婚式でも同様のことがよく起きます。

もちろん、恋愛に限った話ではありません。
楽しい雰囲気だったり、華やかな雰囲気だったり、
そういう雰囲気の中にいると相手が素敵に見える。


そういった現象には「自発的特徴変換」という名前がついています。
オハイオ大学のジョン・スコウロンスキという人が提唱したものです。
過去に授業で話したことがあるので、
覚えている人もいるのではないでしょうか。

彼の実験はこのように行われました。
実験参加者に、ある人A(役者)が第三者Bについて紹介しているビデオを見せます。
その紹介は、
「おれの友達の○○は最低で、犬をみつけるとすぐ蹴りを入れるようなやつなんだ」
といった不愉快な気分になるものでした。
これを見た参加者に、AとBどちらが印象悪いかという質問を投げかけます。
すると、参加者は圧倒的にAの方が悪い奴だと答えたのです。
参加者はAという人物を全く知らないのにも関わらずです。


このことから人間の傾向の一つがわかります。
人間は、噂になっている第三者と、その話し手を無意識に結び付けてしまう。
すなわち、ポジティブな話をすれば、ポジティブな印象が、
ネガティブな話をすれば、ネガティブな印象を持たれやすいということです。


こう考えれば、学校行事や結婚式などで起きる不思議な現象に説明がつきます。
楽しい雰囲気の中であれば、
相手が本当はつまらないはずでも
その雰囲気を相手の印象を結び付けてしまうことで、
なぜか魅力的に見えてしまうのです。


自発的=無意識に
特徴=話の内容や雰囲気
変換=話を相手の印象に結び付ける


これがいわゆる○○マジックの正体です。

◆自発的特徴変換を応用する


さて、大切なのはこれを面接試験などで応用することです。


ポイントは、あなたがする話があなたの印象に結びつきやすいということです。
そう考えれば、基本的にはポジティブな話題を面接に向けて用意しておくことが大切です。
例えば、誰かをほめる話題です。
もし、意欲のある人間だと思われたければ、このような話が考えられます。


「御校のオープンキャンパスに参加した際、先輩たちが輝いているのが印象に残りました。
特に私の案内を担当してくれた先輩は、将来の○○という夢、
そのために今、御校で何を頑張っているのかを嬉々として語ってくれました。
学生が明るく学生生活を送っている御校に、好印象を私は持ちました。
また、・・・・・・」


この話はあくまでも先輩をほめているだけです。
先輩が御校で一生懸命頑張っているという話です。
しかし、自発的特徴変換が面接官の頭の中で行われるとすれば、
あなたの印象は、
「進学後も将来に向かって明るく頑張る生徒」となります。

こんなふうに、
志望動機や長所の説明の中に、
他者をほめるストーリーを入れてみてください。
そして、そのほめる内容は、
自分が持ってほしい印象と関係のあるものにしましょう。


そうすることで、
相手に持ってもらいたい印象を
自分に向けることができます。


そんなうまくいくわけない?
えぇ、そのとおりです。


私がこのストリームで提供する情報は、
あくまで人間の傾向です。


おおよそ心理学は人間の多くに該当する傾向を明らかにしています。
ですから、当然例外となる人間はいます。


しかし、あなたが多くの法則を知っていたらどうでしょう。
それらを組み合わせたらどうでしょう?
心理学における法則は3つ以上組み合わせて初めて効果があります。


自発的特徴変換をやっただけでうまくいくわけありません。
今後紹介するものを組み合わせていくことで、
あなたの望む結果が得られます。


というわけで、自発的特徴変換だけを真に受けず、
他のものとも組み合わせることを意識してください。

参考キーワード
後光効果(ハロー効果)もおもしろい。
なぜ美男美女や、高学歴が優遇されるのかが心理学的にわかります。


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