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検索結果の6人目。

今日もこの時間にPCを開けて、自分の想いを書いている。

この時間は、ひとりになる時間で、誰とも話す事もないし、pcが自分の友達と化している。友達どころか、彼氏になっているかも知れない。いや、旦那さんになってるかも知れない。

SNSは時に残酷で、人を傷付ける事もある。それなりに、便利な面もあるけど、見たくないものまで、見てしまう可能性だって、大いにある。

そんな事で、見てしまった。

好きな人が好きな人のSNS。おおよその名前を検索した所、たまたま出て来たアカウントに、書かれた自己紹介。

思い当たる地名、家族関係、仕事。そして、画像を検索したら、彼とのプレゼント交換に使った手紙の写真。そこには、彼の名前が書いてあって、指2本で画像を大きくしたら、彼の名前がそこにありました。

サーっと身体に走る何かが、貧血を起こしそうなくらい私を、引っ張っていた。

大体知らないアカウントが並んでて、風俗関係も流れてて、雰囲気が違うプロフィール写真。クリックしてみた。

この人から、彼を奪っていいはずがない。そんな思いだった。だって、とても優しそうな文章で、写真も穏やかで、きっと、こういう所に惹かれたんだと思う。

こんなにすぐに、見つからなくてもいいんじゃないって、検索結果の6人目に出て来て、まるで、誘導されたかの様に。自分だって、傷つくし、悲しむし、自分がされて嫌な事はしない。たとえ、そこに自分の気持ちを溶けさす何かがあっても。

自分の想いは誰も知らない。どこにも出していない。だから、黙って、この想いは消そう。


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