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デスクワーク中に脚を組みたくなるのはなぜ?その弊害を紐とく

ミニマルスタイルトレーナーの神林 愛美です!

デスクワーク中心の働き方をしているお客様から、

「脚を組むと癖を治したい」
こんな相談をいただくことがたくさんあります。
どうしてデスクワーク中に脚を組んでしまうのか?

そして、脚を組むとで生じてしまう身体への影響を深掘りしながら、
改善のヒントを探っていきたいと思います!

脚を組む癖が慢性的な腰痛に繋がっているかも


繰り返す腰痛(特に右)にお悩みのTさん。

「トレーニングとケアをした日は楽になるけど数日後にはまた重だるさが出てくるんだよね・・・」

日常生活の姿勢や動作で負担をかけていませんか?と聞いてみたところ

「そういば無意識に右足を脚を組む癖があるって気づいたんです!」

良くないとはわかっていても長時間作業が続くと無意識に組んでしまうそうです。

無意識に足を組みたくなる原因とは

長時間同じ姿勢により”お尻の筋肉”がこわばる

デスクワークの姿勢は、膝や股関節が曲がった状態が固定されるため
「中臀筋」と呼ばれるお尻の横にある筋肉がこわばります。
この”こわばり”という不快感を解消するために固まった筋肉を伸ばそうとする、これがついつい脚を組んでしまう理由だと言われています。
※脚を組む姿勢は、お尻の横!(中臀筋)を伸ばす行為なのです
デスクワークで中臀筋が固まり不快感が生じる

解消するために脚を組む

筋肉が伸びる

一時的に不快感が解消される
こんな構図になっています。

脚を組むことで起こる弊害とは


脚を組むことで固まった筋肉を伸ばして不快感を解消する。一見良さそうに思えますが、Tさんは脚を組む癖が慢性的な腰痛につながっていました。
「脚を組む→腰痛」このメカニズムを紐解いてみます!


【右足を組んだときの身体への影響】

『前方から見た身体の歪み』

右脚を組むということは、左脚よりも右脚が前に出ることになります。そうすると骨盤は左側を向くけれども顔は正面を向いているため、上半身(お腹、胸、腰、背中、首)が左にねじれることになります。

前方からの歪み



『後方から見た身体の歪み』

右脚を組むことでお尻の左側に重心がかかります。骨盤も左側に傾くことになるので、バランスを取る為に上半身は右側に傾きます。そうすると背骨がCの字になり、頭部も傾きます。

後ろから見た歪み


『横側からみた身体の歪み』

脚を組むと背筋を伸ばしにくくなるので自ずと猫背になります。

横から見た歪み

固まったお尻の筋肉を解消するために脚を組んでしまうことが、身体にこれだけの歪みを生じさせるのです・・・。
この歪んだ状態が長く続いてしまうと腰痛を引き起こしてしまいます。

こまめに動かすことで癖を改善できる

脚を組むことで腰痛を引き起こしてしまう。
脚を組むことで固まった筋肉を伸ばして不快感を解消する。脚を組むと腰痛を引き起こしてしまう。脚を組むこと以外にこの不快感を解消できる身体にとって有効なアプローチがあります。
「こまめに動く!」ズバリこれです!
不快感が生じる前に動く!動いて伸ばす!これが基本です。

デスクワークで生じてしまう「中臀筋」の張りを取り除ける、仕事場で立ち上がったついでに簡単できるエクササイズを紹介します!

家事の合間、テレビを見ながらでもできるので生活に取り入れてみてください!

オフィスエクササイズ①:お尻横(中臀筋)&背中のストレッチ


中臀筋を中心に、デスクワーク中に強張りやすい背中周辺も同時に伸ばすことができるストレッチです!椅子の背もたれを利用してできるのでデスクワークの合間に取り入れやすいメニューです!

オフィスエクササイズ②:お尻横(中臀筋)を動かすストレッチ

お尻のストレッチ後は、お尻の筋肉自体を動かしてあげるとさらに緊張がとれていきます。そしてストレッチ後のデスクワークの姿勢を正しく保持してくれる効果もあります!


人間は30分以上同じ体勢は取れない


人は狩猟時代の昔も、そして劇的な進化や改善が繰り返された今も、多かれ少なかれ生きるために仕事をしています。
この仕事の営み方は大きく変わりましたが、残念ながら身体は仕事の営み方の変化ほどには変わっていないようです。
昔は、今の社会のように便利な道具や物がなかったので、自分の身体をフル稼働させて仕事をするのが当たり前でした。
人の身体はデスクワークのように長い時間にわたって同じ姿勢でいることに順応できていないのです。

順応できていないことを問題にしても、恨んでも仕方がありませんよね。
長い時間、同じ姿勢でいるデスクワークをやめるわけにもいきません。
身体が求めているのは、同じ姿勢のままでいるなら、時おりこまめに身体を動かして欲しい!です。
数分立ち上がって動くだけで血流が回り、脳に酸素が行き渡り、目が冴え、集中力も高まります。数分のストレッチを取り入れても十分以上に仕事の生産性もアップします。

ミニマルトレーニングはいつでもどこでできる


ミニマルスタイルトレーニングは、今回紹介したエクササイズのように自分の体重を負荷にした「自重トレーニング」を用いているので、場所や時間を問わずに気楽に行えることが特徴です。

長時間のデスクワークでコリや疲れを感じたときに、対処できる方法を知っていれば”自分の力で””その場”で解消することができる。
ジブン整体です。

そして「コリにくい」「疲れにくい」姿勢や動作も合わせて習得できたら鬼に金棒ですね!

なぜ自重トレーニングを取り入れたかを詳しく書いている記事はこちら↓




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