悩みの9割を解決する「考えすぎ」の解除法

何かとストレスの多い現代社会。人それぞれ抱えている悩みは様々ですが、どんな立場、どんな状況の人であっても、悩みを抱えた人に必ず共通して起きていること。
それは「思考の暴走」です。

今回は、「悩みとは思考の暴走である」という話と、思考の暴走を止める具体的提案です。ただの素人が経験から語っているにすぎませんが、参考になれば幸いです。


悩みの9割は「考えすぎ」ることにある

悩みとは、ある考えにとらわれ、その考えが頭から離れなくなっている状態を言います。

例えば、職場の同僚・Aさんとの人間関係がうまくいっていないとします。

この「うまくいっていない」というのが、職場でAさんとやりとりを行うと気持ちがゲンナリする…くらいのことであれば、自然な心の働きというか、嫌なことが起こっているときに嫌だなあと感じるのは当たり前ですよね。やりとりを終えた後は気持ちを切り替えて別の仕事に集中することができていれば、これは「悩み」「ストレス」と言えるほどの状態ではないでしょう。

人が「悩んでいる」「ストレスを抱えている」と意識している状態というのは、大抵、Aさんと直でやりとりをする時-つまり現実に苦痛が発生している時だけでなく、Aさんが横を通りかかっただけでも、あるいはAさんの名前を見ただけでも、胃がぎゅっと縮むような感覚があったり、さらにひどい状態では、家に帰ってからもAさんのことが頭から離れない。休みの日にもAさんのことを思い出して憂鬱になる。街を歩いていてAさんに似た背格好の人とすれ違うだけで心臓がバクバクする、といったような状態を自覚しているものです。

つまり、実際に嫌なことが起きていないときにさえその「嫌なこと」が再び起きるかもしれないという予感によって、またあるいはその「嫌なこと」がもたらした不快な記憶によって苦しめられている状態、「嫌なことが頭から離れない状態」を、人は「悩んでいる」と捉えているのです。

人間関係の悩みといった嫌なことに限らず、
恋愛で悩んでいるというのも、恋人あるいは片思いの相手の気持ちが気にかかってそのことが頭から離れないような状態ですし、
将来のことで悩んんでいるというのも「この道でいいのだろうか」「別のあの方向にするべきではないか」という疑問が、ことあるごとに頭に浮かんでくるような状態を言うはずです。

そして、このようにぐるぐる頭の中で悩んでいる時、その悩みは私たちにストレスを与えこそすれ、何かの役に立っているとは言えません。
嫌いな人について考えることが、その人を好きになるために役立つでしょうか?恋愛について考えることが?将来について考えることが?
考えはただの考えであり、その考えが何かの答えをはじき出すことは期待できません。答えも出口もない、考えの堂々巡り。それこそが「悩み」なのです。

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