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【おしまいnote】0_はじめに なぜ製作に3年かかったのか?

おしまいのーと。制作秘話

2020年に公開したフリーホラーゲーム「おしまいのーと。」
第12回 WOLF RPGエディターコンテスト[ウディコン]にて35位となった本作について今一度語らせていただきます。

約4年前の作品となる「おしまいのーと。
この作品は紆余曲折の果てにできたゲーム作品です。

おしまいのーと。を作り始めたのは2017年の夏、そのころはちょうど僕は(社員4人の小さいアットホームな)会社を4か月程度で辞めて休職中。そのまえに作っていた「ロンリークエスト」が微妙な手ごたえで終ってしまい、ついでにひそかに投稿していたラノベの新人賞も落ちていて、仕事もなく、いろいろ失ってしまっていたころに原点回帰として、(フリーホラーゲーム黎明期だったためか)異様なダウンロード数を誇っていた「牢-RAW-」の続編を作ろう! 今度は本当のホラーゲームを作ろう! と思って作り始めました。

牢-RAW-」を超える作品を――ということで、いままであまり触れていなかったホラーゲームを研究したり、いろいろな小説、映画、コンシューマゲームから影響を受け、そのうえで新たな作品として自作顔グラフィックも取り入れたり、と。ゲーム製作と新人賞で失ったものを取り戻すように、いままでより背伸びして作品製作に打ち込みました。

しかし、人生はゲーム制作だけでない。
就職活動と資格試験の傍らでゲーム制作を進めていましたが、1月に就職が決定、そこから5月には通勤時間の短縮のため、故郷奈良から大阪へと引越し一人暮らしを始めることになりました。就職し久々の社会人生活、そのうえで一人暮らし、経験したことのない引越しやいろんな手続き、自炊やらなにやら。そういうのに追われゲーム制作に手がつかなくなり、仕事が落ち着くと、自炊にハマり、また大阪に引越し移動が楽になったことで、休日は出かけることが多くなり、家ではVtuberにハマったり、ゲームしてたり……と一人暮らしを満喫していました。

そういうワケで1年以上、製作に手を付けていなかった時期がありました。
環境が変わり、意識も変わり、ときたま製作に手をかけたりしましたが、一人暮らしでいろいろやったり、遊んだりしていたりして、なかなか進まない状況が続きました。

旅行に行ったり、Vtuberの追っかけしたり、自炊に凝ったり、また小説書こうかなとか思ったりしましたが、最終的に、「自分に残ったのはこれだ!!」と思い、「おしまいのーと。」完成に向かいました。完成したのはコロナが始まった年で、自粛期間のなか、旅行もVtuberのイベントも行けなくなり、自分に残った「ゲーム製作」という道と向き合うことになり、なんとかその年のウディコンに間に合わせることができました。

2017年、ラノベの新人賞の夢が潰え、小説執筆のために磨いた技術をこのおしまいのーと。に詰め込み、牢を超えた作品を作ろうとしました。小さな家の中で起こる怪奇事件でありながら、宇宙とつながるホラー。3年という長い製作期間のなかいろいろなものを織り込み濃縮し、完成させた作品です。

やっぱりなげーよ製作期間!!
こだわりすぎました……。いや、ダラダラしすぎたかな。

というワケで自分語りはこの辺で、次からは肝心の「おしまいのーと。」の作品について触れていきたいと思います。

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