見出し画像

ニコニコ自作ゲームフェス2023の結果について

ニコニコ自作ゲームフェス2023
「おしまいのーと。」敢闘賞となりました!!

この受賞をずいぶん遅めに知ったときの率直な感想は……

こっちか~wwwwww

いや、うれしいのは確かなんですが!!


そもそもの経緯として、自作ゲームフェス2023には「オカルトノート 土雲ガクレ編」を提出しようと思い出場していたんですが、「おしまいのーと。」の実況上げてくれてる人もいるし、最近のゲームコンテストは接戦(魔境)だし、2作ぐらい出しとかないと危ないだろうな、前にヨウツベ(Youtube)で出した「おしまいのーと。」の動画上げればすぐいけるだろうという感じで「おしまいのーと。」もうp(アップロード)したんです。

そしたら「おしまいのーと。」の方が敢闘賞受賞と……!

まぁ、コンテストあるあるですよね。
僕もゲームコンテストには何度も出てるし、それこそラノベの新人賞にも何度か出してるんで、人様に評価されるものというのは「え? こっちが高評価?」「こんなのがいいのか?」「これじゃないのか……」と自分の評価とのギャップに違和感を覚えるものです。
今回の「オカルトノート」と「おしまいのーと。」の件ですが、「おしまいのーと。」は好感触であったのは自分も理解していましたが、もう4年前の作品だし、「見栄え」の面で言えば「オカルトノート」のほうがいいんで、自分の中では、「総合評価」で言えば「オカルトノート」の方が若干上かなと思ったんですが、世間の評価と自分の評価は一致しない、むしろ真逆になることだってある。あくまで結果論ですが、選ばれたのは……「おしまいのーと。」でした。


ある意味、世間様の評価というのは面白いものです。
自分の穿った考えを改めさせてくれるといいますか。
「オカルトノート」もウディコン等でそれなりの評価いただいたんで悪い作品とはいいませんが、「おしまいのーと。」とは意図的に違う方向性にしてる部分が多く、通ずる部分はあれど、違う部分を見せた作品です。その違う部分がウケた部分もあれば、違和感を与えた部分もあったり……
正直言いますと、作者の僕自身も「オカルトノート 土雲ガクレ編」には“違和感”の部分が大きくあったかなと思います。ただ、「この物語を完成させたい」「見てみたい」「なんか作ってたら面白い」という部分もあり完成させたんですが……うーん、創作には正解がないもんですなぁ。
あくまで結果なんで。「おしまいのーと。」「オカルトノート」どっちがいいか? と絶対的な正解も優劣もない。僕自身どちらも好きですが、今回のコンテストの結果“だけ”を見る分には「おしまいのーと。」のほうが世間ウケはいいのかな、とも思います。なによりこのコンテスト前にも実況プレイとかされてましたし。
まぁ結局のところ「オカルトノート」は「おしまいのーと。」の設定を借りてきてできた作品なんで……そういう意味でも「おしまいのーと。」には敵わない部分もあるのかなと思います。


今回のニコニコ自作ゲームフェス2023、の他の受賞者さんの作品を見てみると、やっぱり「わかりやすく“面白そう”」と思える作品が多い印象を受けました。そこらへんニコニコ動画という動画サイトらしく、サムネイルと動画説明文でわかりやすい作品のほうが拾われる……なんてのがあるのかないのかわかりませんが。「おしまいのーと。」においてもやはり「わかりやすく」王道のホラーゲームのテンプレに沿いながら「ウケやすく」世間の需要(および自分の需要)である百合要素を入れ込み「目を惹く」ホラーゲーム特有のおぞましい演出を出し……つつ、「どんでん返し」と「スマホ操作」という他にはあまりなさそうな要素を取り入れたから、ニコニコ自作ゲームフェスにおいても敢闘賞を取れたのかなと思います。

まぁ、要は「おしまいのーと。」みたいな感じに作ればそれなりにウケる!! という話なんですが、創作ってそんな簡単じゃないんですよね。時間が経てば流行も移り変わるし評価基準も変わるしライバルも増えるし、コンテストは運も関わるし、そもそも「おしまいのーと。」作るのに3年かかってるし、もう僕30代だし忙しくなったりするし……
「オカルトノート」も「おしまいのーと。」をかなり意識して作っていたんですが……いかんせん、「おしまいのーと。」よりかは「わかりやすさ」「とっつきやすさ」が弱かったかなと思います。ややこしい話が多くテキストも長い、おしまいのーと。と比べて王道という感じではない、かなり変わった感じになってるんで……そこは「悪い」ばかりではないんでしょうけど、世間ウケが弱くなる要素ではあったのかなと。


いろいろ分析してみましたが、あくまで結果論です。
もしかしたらなにかの間違いで「オカルトノート」の方が受賞された可能性も……いや、低いかな。
まぁでも、冷静に考えてみると僕自身も「おしまいのーと。」の方が好感触だなーと思っていたところもあるんで、ある意味今回のコンテスト結果は妥当かなと思います。いい意味で考えさせらるコンテストでした。

「おしまいのーと。」を越える作品……は、難しい!!
おしまいのーと。は本当全身全霊で作ったんで、もうこれを越える作品はないかもしれません。
それでもなお、創作の可能性を信じて、「おしまいのーと。」という限界を越えた作品が作れたらなぁとは思っております。
「オカルトノート」の続編をやめるつもりはいまのところありませんが……ちょっと今回のコンテスト結果を反省点としていろいろ考えを練り直したいと思います。

というわけで9年ぶり出場のニコニコ自作ゲームフェス「おしまいのーと。」敢闘賞受賞させていただきありがとうございます!!


★追記
昨今のゲームコンテストはクオリティが高く、ニコニコ自作ゲームフェス2023においても上位はプロ作品レベルだし、(お世話になってる)有名配信者さんだったり、過去コンテストの覇者だったり。そのうえ作品数は316件。まさしく魔境です。
これくらい競争が激しくなると、ほんとうに何か飛び抜けた強みがないと勝ち残れないかなと思います。「いままでの作品と比べて」見たことのないトリッキーなシナリオだったり奇抜すぎるアイデアだったり、サムネを見ただけで“ヤバイ”と思える作品だったり、もしくは作品とは別の要素で“作者が面白い人”だったり、ネタのチョイスがよかったり……などなど。どんな手を使ってでも(法律や倫理に抵触しない範囲で)突き抜けなければ勝ち残れない!!
要するに“企画力”というやつでしょうか。
グラフィックやプログラミングなどゲームが面白くなる要素はたくさんありますが、結局それらをうまく調理出来ないとマズくなる。逆に、少ない食材(要素)、僕のような下手な絵や借り物の素材で作ったゲームでも、うまく調理すれば敢闘賞は取れるかもしれない。
やはり“企画力”!!
アタリマエだけどとても大切なことです。
他の受賞者さんの作品をプレイして(何個かやった作品もありますが)考えて行きたいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?