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アラカンの転職について(前編)

僕の転職経験は計2回である。

新卒で入社した銀行(昔、「都市銀行」と呼ばれ、現在は、「メガバンク」と呼ばれているところ)から、銀行の斡旋に基づき、某支店の取引先に出向・転籍したのが、第1回目の転職。

その次は、思うところあって、転職活動をしていた時に、某転職エージェントの紹介でいまの勤務先に転職したのが、第2回目の転職。

第1回目の方については、実はあまり大したことも書けない。何も主体的にはやっていないからである。

銀行というところは、50歳を過ぎると、事実上の役職定年みたいなものがあって、後輩にポストを明け渡すために、関連会社か取引先に出向を経て転籍をすることになることが多い。

すごくエラくなって、役員にでもなる人は、引き続き銀行に残って、引き続き立身出世街道を歩むことになるし、あまりサラリーマンとしてはパッとせず、明け渡さなければならないようなポストには就かなかったような人も、そのまま定年まで居座ることができる。今ならばそこから先も、(もちろん給料は下がるとしても)65歳あるいは70歳まで身分保障はしてもらえるのかもしれない。

僕のような中途半端にポジションが上がった人間は、そういうわけで追い出されることになる。

当時は、銀行の関連会社に行きたいか、取引先の一般企業に行きたいか、どちらかを選択させてもらえた。今は当時よりも環境が厳しくなって、あまり選択させてもらえないらしいし、下手をすると、「自分で頑張って身の振り方を考えろ」と言われるらしい。

前者は希望者が多いわりに、ポストが限られるので、あまり希望が通らないと言われていた。僕は、銀行の仕事に飽きていたこともあり、最初から一般企業を希望していたので、あまり苦労もせず、人事部門からいくつか紹介された中から某支店の取引先企業に行くことになった。

取引銀行出身者を人材として求めている取引先企業に、銀行の紹介で転職するのだから、まともな採用選考などはなかった。なんか、2回くらい先方企業のエラい人たちと会って、世間話をして、それで終了。履歴書も銀行の人事部門が用意してくれるので、自分で履歴書をまともに書いたのは、第2回目の転職の時が初体験であった。

「あまり大したことも書けない」と言いつつ、そこそこの字数を書き連ねてしまったので、続きというか、本当に苦労をした第2回目の転職については、「後編」で書くことにしたい。

ということで、「後編」に続く。



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