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蔵書数について

家庭の蔵書数と子どもの学力は相関関係があるのだそうである。

親の社会的地位や経済力、学歴と蔵書数はある程度の関係があるが、学歴や収入の低い層でも、高い層でも、それぞれの層の中では蔵書数が多い家庭の子どもほど学力が高いという傾向がみられたという。

家庭環境と子どもの読書経験には関係がある。読書経験の豊富さは、子どもの読解力に影響を与える。読解力は基礎学力のさらに基礎であるから、読解力にすぐれた子どもは学力もすぐれている。そういうことなのであろうか。

こんなに単純な話なのだろうかという気もするが、両親がまるで本を読まず、スマホでゲームをしたり、テレビを見ているだけの家庭において、子どもにだけ、「本を読め」と言ったところで、子どもは素直に親の言うことに従うとは思えない。逆に親がふだんから本を読むのが当たり前で、親が本を読む姿を日常的に見て育ったのであれば、子どもも自然とそうするような気がする。そういう意味で、家庭環境とか親の習慣というものが子どもに影響を及ぼすのは当然と言う気がする。

したがって、子どもに「本を読め」と言う前に、親は自分自身が本を読んでいるのか、新聞や漫画以外の本を最近読んだことがあるのかどうかについて、振り返ってみた方が良いのかも知れない。

遺伝による「気質」「嗜好」も影響あるかも知れないが、ここでは生活習慣の話をしている。それでもやはり、「親に似ない子どもはいない」というのは正しいのかなと思う。


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