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クレジットカード明細に資産運用を混入させれば貯まる説を検証してたら1年経っていた件

「クレジットカード払いで投資信託が購入できる」

既に実践している人も多いだろう。しかしクレジットカード払いで投資信託を購入するというニーズはどの程度あるのか。既につみたてNISAもiDecoも上限まで積立ててる私にはよく分からない。だが、各証券会社がPRしているということは双方にメリットがあるのかもしれない。

考えられるメリット

  1. 定期購入が簡単

  2. クレカ明細に混入することで無意識に貯められる

  3. 利用総額特典を利用することができる

考えられるデメリット

  1. 残高不足が発生したときにややこしい

  2. 明細までチェックする人は負担感があるかも

  3. クレジットカードを不正利用されたときの対応が不明

とりあえずやってみないと分からないので、小額から始めることにしたのが昨年の今だ。1年やってみたというよりは、気がついたら1年経っていたが正しい。つまり……

結論から言うと、貯まります


STEP1 クレジットカードを選んで口座開設する

クレジットカードで投資信託を積立購入する(長いので以下略してクレカ積立と書きます)ことができる証券会社は複数存在するが、クレジットカードと証券会社の組み合わせは決まっている。2022年6月現在で以下の通りだ。

  • 楽天カード×楽天証券

  • 三井住友カード×SBI証券

  • マネックスカード×マネックス証券

  • エポスカード×tsumiki証券

  • セゾンカード×セゾンポケット

  • auPAYカード×auカブコム証券

もちろん利用中の証券口座に有利なクレジットカードを選んでも良いと思う。
だが、デメリットを減らすためには比較的リスクが低い「毎月の固定費用クレジットカード明細に混入」した方が気楽だろう。よほどのことが無ければ、引落し総額は確認するからだ。それに明細を確認する可能性も高い。もし、6つのクレジットカードの内、固定費用としているものがあるならラッキーだ。

固定費とは
「毎月支払うことが決まっていて、金額がある程度一定のものが固定費に含まれます。住居費、水道光熱費、通信費、保険料、自動車関連費、定額制サービスなどが主なものになります。」

URくらしのカレッジ 家計の固定費を見直す方法とは?節約するときのポイント
2021.05.14より抜粋

ただ、初めてクレカ積立をスタートする人に「積立専用」でクレジットカードを分けるのはお勧めできない。クレジットカードを解約すればいつでも止められる状況をつくってまで、投資信託の積立購入をするのは別のデメリットが生じる。とりあえず、気づかないうちに資産形成するのが大切である。

口座開設はとても簡単だ。ただ、つみたてNISAを利用したい場合、非課税口座開設に時間がかかる点を予め考慮すべきだろう。詳細は各証券会社の公式HPで確認して欲しい。


STEP2金額を決める

負担感が少ない金額といえば幾らくらいだろうか。
それこそ人によって違う。100円、300円、500円、1,000円あたりから始めてみると良いだろう。概ねサブスク月額と同額だ。私は500円からスタートして1,000円増額したが、特に負担は感じない。
明細を確認したときに言い訳もできる。使いすぎた月は(この1,000円は資産形成分だから実質貯蓄……)と自分をごまかしていた。


STEP3商品を決める

ここでおすすめの具体的な商品名を羅列すると、投資助言に該当するので差し控えさせていただく。無難にインデックス運用のファンドで良いだろう。
注意して欲しいのは「商品をころころ変更しない」ことだ。今月はA、来月はB、再来月はC……とするくらいなら毎月Aに一本化した方がリスクを抑える効果を期待できるかもしれない。

私は株式・債券・リートのいずれか1種類で、投資国が多い投資信託が好きだ。できれば指数が長期で結構に右肩上がりになっている投資信託がお気に入りである。バランスファンドは今時期のような金利上昇円安局面だと考えることが多くてしんどくなるから私は苦手だが、一般的に資産分散はリスク低減策の一つでもあるので(株……怖ぁ……)という人は、バランスファンドを選んでも良いのかもしれない。


STEP4いつも通り生活をする

あとはいつも通り生活するだけだ。特別変わったことをする必要はない。気が向いたらアプリで価格変動を確認するだけだ。
もし、支払いが厳しい月が3カ月連続した場合はどうするのか。クレカ積立を止めるのか迷うだろう。だがこの場合、生活を見直す方が合理的だ。
長風呂しすぎていないかとか、シャワーを出しっぱなしにして風呂を使っていないかとか、煮込み料理に嵌りすぎていないかとか我が身を振り返った方が良い。全部、私の話だ。
だから固定費といった毎月変動が少ないクレジットカードでクレカ積立を行う。生活を見直すことができるし、無理せず資産形成ができる。
ちなみに6つのカードはそれぞれクレジットカードの利用総額に投資信託購入額を追加できたり、ポイントアップ特典がつくものもある。ぜひ自分のライフスタイルに合ったクレジットカードを選んで欲しい。


おわりに

投資信託での資産形成のコツは「長期・分散・継続」の3つ。
長期は「とにかく長く保有する」
分散は「銘柄数を多く持つ」
継続は「投資し続ける」
そもそも投資信託そのものがデイトレ等の投機に向いていない商品ということを忘れてはいけない。長くじわじわと時間をかけて自分の資産を形成するための手段だ。
もしこの方法が合いそうな人は気軽に始めてみて欲しい。必ず将来の自分の助けになるだろう。


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