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「要約読み」の効果

「要約読み」とは、『東大読書』(西岡壱誠・東洋経済新報社)の中で紹介されている読み方のテクニックの一つです。

本の1節・1章を自分なりにまとめてみるものなのですが、これが結構効果的な気がします。自分は1節を30字以内で、1章を140字以内でまとめるようにしています。

効果的だと感じているのには三つ理由があります。

一つ目は文章力のアップです。節や章の中で大事そうな文をつなげていくのが基本ですが、そのままつなげては言い方に違和感があったり、字数が合わなかったりします。そこで意味はそのままに表現を変えるのですが、要約読みを実践するうちにこの書き換えも素早くできるようになったと思います。

二つ目は読解力のアップです。まとめを作るには節や章の中で大事そうな文を探していくのですが、これも実践するうちに、どこが大事な一文か素早く探せるようになりました。最初は「どれも大事そうだからどこを選んでどこを削ろうか…」と悩んでいましたが、そういうことも減った気がします。

三つ目は本の内容の理解がしやすくなったことです。要約した文章は本ごとにルーズリーフにまとめているのですが、書きながらこれまでの内容を振り返ったり、すべて書き終わった後に見返すことで、内容の復習にも役立てることができます。

以上が僕の考える要約読みの効果です。要約は自分の解釈なので、もしかしたら筆者が意図するところとは違うかもしれませんが、「自分で考えて書く」ことが何より大事なのではないかと思っています。

まとめるのには時間もかかり大変ですが、これからも続けていきたいと思います。

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