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【読書記録】WHOLE BRAIN(ホール・ブレイン) 心が軽くなる「脳」の動かし方

「右脳と左脳で働きが違う/左脳が考える・右脳が感じる」というお話も聞きますが、「右脳にも左脳にも「感じる脳」と「考える脳」がある」という実感を持たれたジル・ボルト・テイラー博士の本、「WHOLE BRAIN(ホール・ブレイン) 心が軽くなる「脳」の動かし方」を読み終わりました。

🎥このTEDの映像、16年前だって。

「最高の人生を送るためにどんな選択をすればいいかを知るための本」

テイラー博士は、右脳/左脳という分け方が間違いとは言えないけれど、完全に本当の話ではなく、右脳と左脳のそれぞれに「考える」役割と「感じる」役割が両方ともあり、それぞれに解剖学的な根拠もあると言っています。

この本では、左脳の考える脳(キャラ1)、左脳の感じる脳(キャラ2)、右脳の感じる脳(キャラ3)、右脳の考える脳(キャラ4)とし、この4つのキャラを等しく認識して、脳内会議をして、必要なときに必要なキャラを使えるようになることができると書かれていました。
頭を柔らかくする、て、さまざまな思考回路が同時に動いていることを知ることなのかもしれない!

テイラー博士は、それぞれのキャラに名前をつけ、常に4つのキャラが脳内にいることを自覚して使えるというお話を教えてくれています。

左脳のキャラ1とキャラ2は、生まれてから経験したこと(過去)に基づいて警告をしたり、今後の予測をしたりし、右脳のキャラ3とキャラ4は、常に「今ここ」の認識から判断していく。生まれたばかりの赤ちゃん&亡くなる間際の人は、キャラ3とキャラ4の状態なんじゃないかなと思います。

左脳で脳出血を起こしたテイラー博士が、「私」という意識を担当しているキャラ1とキャラ2を失い、でも、8年かけて取り戻して、その感覚をお話ししてくださることで、「スピリチュアル」と分類される話がより身近に感じられるように思いました。

そして、キャラ1・2を失うことで幸福感に満たされた状態になったところから、罪悪感を含めてキャラ1・2を取り戻す方が人生を楽しめるという実感を書かれていることは驚きでもありました。ほのほのと幸福感だけの世界は自我がない状態であるということのようです。痛みがあるから、より拡大できる。ほのほのしているだけでは変化を感じることができないということなのでしょう。変化があるから人生を楽しめる。(無風状態でいいよと思う私もいますが、それは私のキャラ2が恐れを持っているからなんでしょう・・・)

扁桃体が感受する情報処理が左脳と右脳で別々なんだということを知って、私の中に光が見えた感じがしました。

(私、松果体が一個だから、扁桃体も一個だと、長らく思い込んでいて、今回この本を読んで、扁桃体が左右にある!ということに安心しました)

扁桃体って、悲しみとか恐れとか、自分が好ましくない不快なものに出会った時に、戦う・逃げる・固まるを選ぶための感覚器という認識でいて、一個しかないと思ってたから、怖がりな私は人よりそのフィルターをいっぱいつくちゃって、一個一個の反応を正常化するなんてできるの?と思ってたわけです。

そしたら!右脳側の扁桃体は好奇心、興味を感じることに長けていると!=キャラ3。楽しむことが担当のキャラが誰の中にもいる!私の中にもいる!

そして、そのキャラ3の向こう側に、宇宙にあるもの全てと繋がっているキャラ4がいて、愛を持って包み込むことができる。

右脳/左脳の分類で、右脳を「感じる脳」としてしまっていた時には、恐れを感じることが多いのはどうにもならないと思っていたから、キャラ3・4の存在を知ることができて、脳内会議には必ず全てのキャラが等しく重要に扱いができる前提で生きると、生きやすさは本当に何倍にもなる!と高揚感がありました。

そして、本の中にはもしかして書いてなかったかもだけど、
(記述を探しながら読んでいたんだけど目に留まらないまま、図書館への返却日になったので・・・)
4つのキャラを見ている、別の存在が「わたし」であることがとても重要だと思いました。

脳内会議を開いている「わたし」がいるから、4つのキャラはそれぞれに「見てもらえている」という感覚があるし、お互いに協力し合えると思うのです。

人生は過去の延長ではないし、毎瞬の出来事には本当は連続性がない。

時間の概念を「過去→現在→未来」と考えるのは、キャラ1がそういう思考回路を持っているからで、それは「過去に経験した嫌なこと」を徹底的に避けたいキャラ2が常に警戒しているから。

でも、「あの時」はすでに過ぎた時点で今にはもう存在せず(環境も条件も人も自分も変化している)、今同じことが起きても同じ結果になるとは限らない。なのに、同じ結果になると思い込むから、未来が楽しくなくなったりする。

「いま」しか感じないキャラ3の存在を、キャラ1が助け、恐れに飲み込まれそうになっているキャラ2をキャラ4が包み込み安心させる。そんなふうに、キャラの得意な面を発揮し合う脳内会議を自分の意識で作ることができる。

テイラー博士の体験のお話は、この世を去るときに左脳の脳細胞が作るキャラ1とキャラ2が先にオフラインになっていくことが証明されたように感じて、ホッとしました。最後は宇宙につながっている、すべてのものが自分である感覚が見送ってくれる。よく臨死体験のお話で出てくるお花畑のお話とかが、このキャラ4のところの脳細胞が持っているものなんだろうなと思います。

誰もが脳の中に常に4つのキャラがいると思うと、目の前の誰かとやりとりをするときに、自分の中のどのキャラで対応するかを感じたり、目の前の誰かをどのキャラが今優勢なんだろうという視点で見ることができて、その人を客観的に見ることができるようになりそう。4つのキャラの思いをそのときその時で感じられるように意識していきたいな。

脳の働きと、心の状態のつながりを考えるときの解像度が上がる本でした。

Kindle Unlimitedにも、「WHOLE BRAIN(ホール・ブレイン) 心が軽くなる「脳」の動かし方」は対応してました❤️

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