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決闘者よ、バーチャルアバターを持とう

某ウィルスのおかげですっかり対面デュエルがご無沙汰になってしまっていますが、リモートデュエルの方はDiscordのサーバーでは交流結構な頻度で行われている令和の時代。まだまだ大人数のリアルオフ会を開くには難しいので交流の舞台はネット上に移ろうとしているんじゃないかと個人的には思っています。今回はそんなネット上で行われている交流をもっと楽しくする為のアバター活用について書いていきます。

個人用アバターモデルのススメ

遊戯王ヴレインズという作品をご存知でしょうか?この作品は基本的には「リンクヴレインズ」と呼ばれるネットの世界を舞台とし、交流やデュエルは基本的にネット上で行われます。
そこでは各ユーザーが現実世界とは異なる(一部を除く)自由な姿のアバターで活動している訳です。

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人型から人外まで個性豊かなアバターがいっぱいです。
リアルタイムで見た時はまだ某ウィルスの影響は皆無だったので今みたいなリモートデュエルが流行るみたいな状況になると思っていませんでしたが、好きな見た目で現実で異なる自分でカードゲームするというのはいいなぁと思ってましたね。
個人的な意見となりますが、リアルのオフ会は顔を合わせながらコミュニケーションを取れるからこそ楽しいのではないかと思います。顔を見せ合いながらだけならネットでも同じことできますが、オフ会と違って見知らぬ人同士がいきなりお互いに顔を見せ合うというのは心理的にもめっちゃハードル高いと思います。仕事の会議とかなら顔出しながらのビデオ通話とかしますが、リモートで紙をしばく時にやるかと言われるとやらないですよね?
そういうハードルを下げつつネット上ならではの楽しみ方としてアバターモデルを活用した新時代のデュエル交流はアリなんじゃないかと密かに思っている訳です。

Vtuberの増加に伴い動くアバターのノウハウも共有され自分だけのモデルを作るという敷居も随分下がってきたのではないでしょうか?
アバターを作って「リアルリンクヴレインズ」なるバーチャルアバターを活用したデュエルコミュニティが作りたい。

アバターならではの楽しみ方

個人のデュエル用アバターを作るメリットとしてはまず自由なキャラ付けができたり好きに振る舞えることかと思います。
イケメンキャラになりきって主人公ムーブしてもいいですし、あるいは人外キャラになってもいいわけですよ。ボイスチェンジャーと組み合わせてデュエルロボみたいなのも面白いかもですね。
可愛い見た目でアイドルムーブかましてもいいでしょう。
遊戯王というTCGはごっこ遊びという面もあるのでそのキャラに合ったロールプレイをすると楽しいかもしれません。これが従来ならただのなりきりプレイでしたが、動くアバターと組み合わせることで視覚的にも楽しめるようになります。
ちなみに筆者はボイチェンを掛けると遊戯王5Dsに登場するZ-ONEにそっくりボイスにできたのでラスボスごっこしながらデュエルしています。

この声で時械神使うの超楽しい。あと絶対本人が言わない単語連発すると色んな意味で盛り上がります。声真似できる方はそのキャラクターアバターを作っておくと意外なところで活用できるかもしれませんよ?


以前はVtuberのコラボ放送とかで横に並んで話している動画などを見ていても「普通のボイスチャットしているだけなのと何が違うのか」と思ってたのですが、最近Live2Dモデルを使った生放送にゲスト出演する機会があり、そこでモデルを動かしながら話していて感じたことは
やべぇ…何だかわからないけど普通のボイスチャットより断然楽しい!

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視覚的情報が足されることでよりキャラクターとしての印象が深まり、お互いの中の人の魅力が引き立てられることによる相乗効果なんじゃないかと勝手に分析しています。あと見た目が可愛いので目の保養になったり、そのキャラクターに合わせた言動をしても声だけより違和感を減らせるというのもあるかもしれませんね。
ごっこ遊びのデュエルとバーチャルアバターの相性はかなりいいのではないでしょうか。デュエルの新時代が来そうな予感がします。

これは体感しないと分からない感覚だと思うのでモニターの前のそこの君も気になったらアバターを作って実際にやってみよう!
モデル製作も絶賛受付中ですのでご依頼は筆者までどうぞ(ダイマ)

生放送やリアルタイムのリモートデュエルもそうですが、動画としての活用もアリなんじゃないかと考えています。基本的に一部の人を除きデュエル動画で基本顔出しする人はいないですけど、顔出しするメリットはとして
感情などを共有しやすいということじゃないかと思ってます。同じリアクションでも表情が見れた方がダイレクトに伝わるのでそりゃあ写したほうが得策ですよね。
かといって顔出しには抵抗が…と思っているそこのアナタ!
アバターを駆使して我々はバーチャルで堂々と顔を出しするのはどうでしょうか?生身と違って表現の幅は無限大ですよ。なお編集はとても大変になること不可避なのでつよつよPCと折れない心を持ちましょう。

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現在、アバターの活用を全面に押したデュエル動画を企画&製作中です。
新たなデュエル動画の形を提唱していきたいものですね。
Adobe After EffectsだとLive2Dモデルを直接動かせるプラグインが存在するのですごく導入しやすいです。なお相当PCに負荷が掛かるためハイスペックなPCでの作業を推奨。

実際にリモートデュエルで活用してみよう

ということで1つ活用事例をご紹介します。リモートデュエルで活用してみましょう。必要なものは以下の通り

・webカメラ2台
・OBS studio(配信ツール)
・PrprLive (Live2Dを動かすツール)
・Discord (ボイスチャットツール)

webカメラ2台
ちょっと通常のリモートデュエルよりかは手間が増えますが、1台のカメラで盤面を映し、もう1台のカメラをソフトのトラッキングに充てます。
とりあえず低負荷の高画質なものを選びましょう。

OBS studio
生放送で配信する際に誰もがお世話になっているであろう神ツール。
OBS studioには仮想カメラ機能があるのでOBSで作った画面をDiscordで共有するという感じになります。

PrprLive
個人的におススメのLive2Dモデルを動かせるソフト。無料ながらもトラッキング性能が中々良く、後述するプラグインによりOBSとの相性もバッチリ。
操作も簡単な分類に入るので扱いやすいです。

Discord
これも皆が使っているメジャーなボイスチャットツール。Skypeでも良かったのですが、謎のバグによりちゃんと仮想カメラが反映されなかったりと安定しないためこっちを使用します。


ではまずPrprLiveを起動しましょう。基本的な操作は割愛しますが、PrprLiveにはOBSに直接描画することができるプラグインが存在します。そのプラグインを活用すればわざわざ画面キャプチャをせずともOBS上で表示できる+クロマキー処理もやってくれるという優れモノ。ソフト側から直接インストールまでしてくれるのでめっちゃ楽です。これまでFaceRigを使っていましたがこのプラグインのおかげでPrprLiveの方が圧倒的にやりやすいですね。

では早速導入していきます。まず画面ストリーミング開始を選択します。

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透過ストリーミング(OBS)の項目の中の自動インストールを選択すると勝手にOBSにプラグインを入れてくれるのでとても便利。右側で背景の色も変えれるので緑色のキャラクターの場合は背景を違う色に変えておきます

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デフォルトの背景だとオレンジ色なのですが、この状態ではOBS上で透過してくれません。なのでアニメーションの背景を無効にし背景を一色にしておきましょう。

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次にOBSでの操作。プラグインを導入している場合、ソース選択で「PrprLive-α channel」という表示が追加されているのでこれを選択します。

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はいこれでPrprLiveと同期しました。かなり綺麗に背景抜けてますね。キャラクターの切り抜きはソフト側で勝手にやってくれる為かなり楽です。ついでに「仮想カメラ開始」のボタンも押しておきましょう。

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あとはトラッキングに使用してないカメラで盤面を映し、適当に枠素材を置いてDiscordでカメラをつければ…

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アバターを活用したリモートデュエルの完成です。
(自分から見ると反転していますが、相手にはちゃんとした画像で見えているのでご心配なく)
画面共有機能だとお互いの盤面が見れなくなるので仮想カメラにする必要があるんですね。一応画面共有でお互いの配信画面を見るという形でもいいですが、ガヤを含めてデュエルを共有したいということなら仮想カメラでの共有の方が使い勝手はいいです。ね、簡単でしょう?

あと生放送でお互いの盤面とアバターも表示したい場合は「OBS Ninja」というツールがおススメ。詳しくは以下のツイートを参照。相手のアバターだけダイレクトでOBSに表示できるので画面キャプチャする為に複数画面を映してもらわないといけないというめんどくさい手順を消し飛ばすことができます。

今回はリモートデュエルならではの楽しみ方としてアバターを活用してみようという記事でした。まだまだリアルのオフが開けない分、ネットならではの決闘者交流を開拓していきたいですね。画面の前の貴方も自分だけのオリジナルアバターを制作してみてはいかがでしょうか?

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