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忘れられないけれど、それでいい

こんばんは。

最近はジメジメしたメンタルなので、
過去にあった嫌なことを思い出してしまい、
しばしば悶絶しています。

どうして、ずっと昔の精算したはず、忘れたはずの嫌な思い出を、
弱ったときに突然思い出してしまうのでしょうか。



私は辛いことがあったとき、
泣きたいだけ泣いて、さっさと寝て、忘れるようにしています。
一晩寝ただけでは忘れることができないのですが、
三日三晩を越えると、大体60%ぐらいには減少しています。

そうして1ヶ月も経てば、思い返すこともなくなるのですが、
急に数年後、ドカンと思い出すことがありますよね。
もう忘れたのに!なぜだ!
と思うと同時に、
「過去を乗り越えられない自分」が嫌になります。

私は小さい頃太っていて、
ちょっと乱暴な言葉ですが、
いわゆる「デブいじり」も一通りされてきました。

今も結局太っているけど、(笑)
20代の頃は1年で20kg体重が減るような体調不良を経験したので、
食べられなくて痩せて死にそうな状況よりましと思い、
太った自分も認められるようになりました。

でも、小学生の頃に太っていることで笑われたり、
いじられたことを未だに思い出すことがあるんですよね。

思いっきり悪口言ってきた人が誰だったかは、
もう思い出せないので、
あの人を恨んでいるとか、謝ってほしいとか、
そういう気持ちにはならないのですが、
そのときかけられた言葉をふと思い出してしまいます。

色々経験して乗り越えたはずなのに…と悩んでいた自分を救ってくれた言葉は、
あの国民的ジブリ映画。
「千と千尋の神隠し」で、銭婆が千に伝えた言葉でした。


「一度あったことは忘れないものさ、思い出せないだけで」


旦那が「ここで働かせてください!」の元ネタを知りたいと言い出したため、
(謎シチュエーションですみません)
先日、久しぶりにこの映画を見ました。
懐かしいなぁと思いながら眺めていると、
終盤でこのセリフが胸にスッと入り込んできました。

そうかぁ、忘れないのか。
いくら他の何かでたくさん埋め合わせをしたとしても、
完全に忘れることは、ない。

そういうことなら、忘れられなくてもいいんだな。
今こうして、自分の身体を嫌いにならないなら、
それはもう、乗り越えられたってことなんだろうな。

このセリフが映画の流れの中で伝えたいこととは違うかもしれませんが、
うっかり、ちゃっかり、
でもしっかり救われた言葉でした。


過去のトラウマは、大なり小なり誰でも持ち合わせていると思います。
早くあんなこと忘れて、今を楽しみたい。
でも他人に「早く忘れちゃいなよ」と言われると、
大きく傷ついた心が
軽く扱われたような気がして苦しいし、
そもそも忘れられない自分が嫌になるし、
ますますそのトラウマが、心にこびりついてくる。

しかし、そもそも忘れられないものならば。
忘れられないくらい強く傷ついた自分を抱きしめてあげて、
それでもここまで頑張ってきた自分をたくさん褒めてあげたい。
それでいいじゃん。
また思い出せなくなるくらい、優しい思い出いっぱい作ろう。

今の私は、そう考えています。







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