かおる

映画鑑賞は初心者です。読書や映画鑑賞に関することを綴りたいと思っています。時々随筆のよ…

かおる

映画鑑賞は初心者です。読書や映画鑑賞に関することを綴りたいと思っています。時々随筆のような散文や、日記のようなものも...。なかなかお返事できておらず申し訳ないのですが、頂いたコメントは大切に拝読しています。ありがとうございます。

マガジン

  • 映画感想

    ビデオで観たり、テレビで観たり、映画館で観たり、はたまた飛行機や列車や病院の待合室で観たり...映画との出会いは色々。その時に何を感じたか、どんなところに惹かれたか、何を思ったか...これまでに書いた映画の感想文をこちらにまとめました。 よろしければ、おひとつお読みください。

  • 自己管理

    辛い時に考えたことほど、そこから学ぶことは多いのかもしれません。書いてしまわずに感じるままに任せておくことで醸成される思いもあれば、書いて行く内に整理され気付いて行くことや思い出して行くことも、私にはあります。そんな思考の記録をまとめました。いつかどなたかの参考にもなるかもしれませんので、その時はどうぞ。

  • 読書感想

最近の記事

日記 至誠の人 映画『二宮金次郎』感想

 近頃の私は、地に足をつけてちゃんと生きているだろうか。どうしたら良いか。ずっと考えていた。何故このように貧乏なのか。お金のことばかりではない。近頃は心さえも貧しく成り果てているような気がしてならなかった。その心身の貧しさをひた隠しにして世の中に居るから、誰とも心を開いて付き合うことはできない。声を抑え、背中を曲げ、肩を丸め、自分を隠そうとして来たのだ。いつからか。そうすることで、ますます己が惨めになるのに、止められぬ。今の己の生き方は間違っている。何を、どうすべきなのか。考

    • 過ごした時間と心

       こんばんは。今年も3週間が過ぎました。長かったような短かったような...皆さんはいかがお過ごしでしたでしょうか。地域にもよりますが、雪も降りましたし、肌寒い日が続きます。風邪も流行り始めたようです。お身体を大事にしてお過ごしくださいね。  今日は、最近観た映画や読んだ本のことを書こうと思います。昨年は映画の感想をあまり発表できなかったので、今年は観た映画については一言でも何か感じたことを書きたいなと、年初に思っていました。このnoteアカウントを開設したのは一昨年のことで

      • 選択

         こんにちは。新年如何お過ごしでしょうか。皆さまの今年1年のご健康とご多幸を祈念致します。  突然ですが、皆さまは、何かを選択するのは得意ですか。私は苦手です。正確には、決められない時の精神にかかるプレッシャーにとても弱いのです。人生の大半をこの苦しみと付き合って過ごして来ました。選択にかけているエネルギーや時間で、もっと本当にやるべき事に取り組みたいのですが、人生において選択が必要な場面からは逃れられません。どうしたら選択ができるようになるのでしょう。私にとって、真剣に向

        • 役者である前に

          『The King and I 王様と私』は素晴らしい舞台だと思った。  歌...特にアンナ、タプティム、レディ・ティアンの歌が美しく、人を酔いしれさせ、役として心に語りかけて来るようだった。  このように自由自在に歌えたら、どんなに良いだろう。人に、物語を無駄なストレスを与えず伝えることができる。そうなる為には、やはり声楽を学ぶことが必要なのであろう。それだけでなく、きちんとした生活を送り、きちんとした教育を受け、鍛練の日々を勤勉に送ることが大切なのだと考える。社会できち

        日記 至誠の人 映画『二宮金次郎』感想

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        記事

          日記 今日のお昼ご飯の力

          今日お昼ご飯を戴いたお店で、ドリンクバーにビールサーバーの様な機械があった。よく見るとドラフトアイスコーヒーサーバーとある。 車を運転するのでノンアルコールである事を確認した。 レバーを倒すと、クリーミーな泡となりアイスコーヒーが抽出される。 出来上がりの見た目は黒ビールの様。 飲んでみると、きめ細かな泡で舌触りは柔らかく、お腹に入った時も冷た過ぎず、爽やかなおいしいアイスコーヒーだった。 飲み終わると、グラスの内側にクレマの層が出来ていた。ちょっとお行儀が悪いけれど、それ

          日記 今日のお昼ご飯の力

          【感想】映画『心と体と』『無限のガーデン』

           先日、EU Film Daysで『心と体と』と『無限のガーデン』を観ました。この日のラインナップは、心をゆったりと流れる時間に委ねることができ、普段忘れがちな心理をじっくり考える時間をくれる2作品で、心地よかったです。落ち着いてみると、色々なことが見えて来る…人と人とが惹かれ合う神秘を感じました。 『心と体と』  ハンガリーの作品です。上映後には、東北アジアで人気がある理由やその背景となる心理的要素、モチーフや撮り方などについて遠山純生さんのトークもありました。様々な考察

          【感想】映画『心と体と』『無限のガーデン』

          「空白」を懐かしむ(読書感想文)

           5月31日金曜日、とうとう『オンライン・バカ 常時接続の世界が私たちにしていること』("The End of Absence: Reclaiming What We've Lost in a World of Constant Connection" マイケル・ハリス著)を読み終わりました。好きな本になりました。いやしかし唐突に「とうとう」などと言われても...と思われるかもしれません。ごもっともです。数か月かけて、出掛ける際の鞄の中に忍ばせたり、枕元に置いたりして、少しず

          「空白」を懐かしむ(読書感想文)

          異国の風が運んだ記憶

           先週、インドのパキスタンとの境目近くにあるラージャスターン州から「ジャイサルメール・ビーツ」という音楽集団が来日しました。最初の京都公演の評判をSNSで知り、聴きに行きたいと思いました。  長年踊り手として彼らと活動を共にして来たマドゥさんによると、彼らは音楽カーストのようなもので、その家系に生まれた男性は皆、音楽を生業とするのだそうです。  ここでは、その公演を実際に聴きに行く前に、それに興味を持った理由から考え連ねたことをまとめました。  家や血筋にさだめられた生業.

          異国の風が運んだ記憶

          迷った時は基礎に戻ること。選択に失敗して大きな後悔をしても、諦めず投げ出さず、選べなかった原因である己の志の弱さを猛省し、多くの人々を本当に助けられるよう学びを深め広げる為に、遅れてしまった分も追い付くべく今できることに取り組むこと。よく考えて決め、直前に予定を変えないこと。

          迷った時は基礎に戻ること。選択に失敗して大きな後悔をしても、諦めず投げ出さず、選べなかった原因である己の志の弱さを猛省し、多くの人々を本当に助けられるよう学びを深め広げる為に、遅れてしまった分も追い付くべく今できることに取り組むこと。よく考えて決め、直前に予定を変えないこと。

          私なりの後悔との付き合い方

           時折、本当に終生忘れられぬほどの後悔をする。最近になって、そんな時の共通点がわかって来た。それは、学ぶ機会を逃した時だ。成長する機会を逃した時だ。  今日ーこれを書いた当日である5月26日、東京でY20というサミットが開かれ、私は開催日の1週間前にそれを知り、参加申込をした。大阪で開かれるG20に若手研究者たちが提言する事柄を、一般傍聴者の前で、30代以下の学生や研究者たちが議論し、まとめる。使用される言語は英語で、世界で今注目されている問題が何なのか、国際的な価値観でど

          私なりの後悔との付き合い方

          自分の道、自分の感性

           Twitterをやめたい。最近そう思うようになった。出会った方々がいて、誰のことも嫌いではない。仲良くして行きたい。では、何故Twitterをやめたいのか。それは、自分の感性がわからなくなり行く危機感を覚えているからだ。  今朝、目が覚めて、思った。Twitterを始める前は、こんなにいつも人にどう思われるかや、人が何をしているかや、どこでどんなイベントが開かれているかなどが頭の大部分を占めていることはなかった。もっと純粋だった。美しかった。真摯だった。勤勉だった。現実と、

          自分の道、自分の感性

          芸の道を極める者 【感想】映画『カストラート』

           2月24日、DVDで『カストラート』という映画を観た。18世紀のヨーロッパではまだ女性は教会で歌うことが許されなかったので、歌手として有望な男児が少年期の美声を残す為に去勢と厳しい歌唱訓練を施されて成長し、成人男性の肺活量と伸びやかな高音を併せ持ったと伝えられる「カストラート」*。その1人として名声を誇ったファリネッリの半生をフィクションを交えて描いた映画だ。同時に、誰よりも彼の才能に心酔し一心同体であろうとした作曲家である兄のリカルド・ブロスキの物語でもあった。  カス

          芸の道を極める者 【感想】映画『カストラート』

          家族との付き合い方

           やはり、来年から、無理をして年末年始に家族と会うのは止めようと思う。1年の終わりと始まりという大切な節目に皆が我慢して一緒に過ごすことよりも、離れていても各々の目標に向かって1年を振り返り心を改め、新たな1年に向かって静かに心身を整えることの方が、結局家族が幸せだと考えるからだ。  1年の計は元旦にありという。私は今年の年末年始はあえて1人で過ごし、1年を振り返り、心を整えた。その上で家族に会った。それでも、いざ会うと調子は乱れ、今年早くも大切なことを忘れそうになり、今こ

          家族との付き合い方

          映画鑑賞について

           2017年2月から映画を映画館で自発的に観ることを始めた。約20ヶ月経ったことになるが、最近却って映画を観ることに忙殺されているように思う。  映画を観る理由は、それがDVDを自宅で観ることであった頃は、専ら人生の問題に対して何らかのヒントを得たいからだった。それ故快楽を追求するようなアクション物や娯楽作品は選ばなかった。道徳的に自らを高めてくれたり調整してくれたりするような作品を選んでいた。映画館で観るようになって、それが半分は現在の最新作や話題作を自分の目で観ておくと

          映画鑑賞について

          【感想】映画『ならず者たち』原題: "Gunday"

           人は、子供の頃、いや25歳くらいまでは、神が味方してくれているように感じている。ある種の全能感がある。それが、世間に揉まれる内に、欺き欺かれて、人にも自分にも嘘を重ね、やがてそのことによって罪悪感が生まれて無邪気に神に頼れなくなり、己か他者の中に神を見つける。これが大人になることではないか。 ※以下ネタバレ有り  ビクラムとバラは、2人で1人の人間のようにして生きて来た。やがて30歳近くなり、ある誤解から仲違いして、ビクラムは愛する女性を神と崇めるようになり、バラは『神

          【感想】映画『ならず者たち』原題: "Gunday"