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とんでもない死に方の科学: もし○○したら、あなたはこう死ぬ

※私が読んだ本の書き出しとざっくりした内容を書き留める読書記録です


はじめの一行

はじめに

ここだけの話、行きあたりばったりに誰かの死亡記事を読んでいると、つい途中をすっ飛ばして死因をしりたくならないだろうか。なのにちゃんとした説明がなかったり、「不慮の事故」といったあいまいな記述で片付けられられたりしていて、もやもやすることも少なくないに違いない。このついてないおっちょこちょいは、冷たい海に落ちて凍ったのか?それとも隕石の下敷きに?はたまたクジラに飲み込まれた?腹の立つことに、そういった情報が一切示されていない場合がある。

とんでもない死に方の科学: もし○○したら、あなたはこう死ぬ(コーディー・キャシディー、ポール・ドハティー)

たしかに!
そんな風に思うまえがき。
そしてセンセーショナルな内容。
ついつい好奇心に惹かれてこの本を手にとってしまいました。

本書の内容

空想科学読本的、死に方辞典

この本をひとことで言うと、「空想科学読本的死に方辞典」。
以前かなり流行った空想科学読本は、世のアニメキャラなんかが繰り出す必殺技を科学で切り込んだとっても面白い本。
ああいう荒唐無稽な必殺技が本当に成立するのか?科学の粋を集めればなんとかなるのか?そんなことをふざけながらもまじめに論じた本。
この本は、その空想科学読本と同じテイストです。
ただ、テーマは「死に方」。

たとえば、人はクジラに飲み込まれるとどんな風に死ぬんだろう・・・。
おとぎ話の世界では、けっこう大きな胃があって、その中を探検するなんて言う話もある。
しかし、実際のところ、シロナガスクジラなどのプランクトンを食べるようなクジラは、いくら体が大きくてものどの広さはさほどでもないらしい。
つまり、胃にさえ到達できないわけです。

もし食べられるとすれば、マッコウクジラのような大きなエサを丸呑みするクジラ。
まあそいつにやられた時にどうなるかは、ぜひ本書で確認してほしいと思います。

不謹慎かもしれないけど関心を掻き立てられる

他にも、いつも乗っている旅客機の窓が割れたらどうなるんだろう?
火山の中に落ちてしまったら何が起こるんだろう?
雷に打たれたら?

そうそう、目次に45の項目があったので、ここに転載しておきます。

【目 次】
もしもこんな↓ことが起きたら……あなたはどう死ぬ?
1 旅客機に乗っていて窓が割れたら
2 ホオジロザメにかじられたら
3 バナナの皮を踏んだら
4 生きたまま埋葬されたら
5 ハチの大群に襲われたら
6 隕石が当たったら
7 首がなくなったら
8 世界一音の大きいヘッドフォンをつけたら
9 次の月着陸船にこっそり乗りこんだら
10 フランケンシュタイン博士の装置に縛りつけられたら
11 乗っているエレベーターのケーブルが切れたら
12 樽の中に入ってナイアガラの滝下りをしたら
13 眠れなかったら
14 雷に打たれたら
15 世界一冷たい風呂に入ったら
16 宇宙空間からスカイダイビングしたら
17 タイムトラベルをしたら
18 人混みで将棋倒しに巻きこまれたら
19 ブラックホールに身を投げたら
20 タイタニック号に乗っていて救命ボートが見つからなかったら
21 この本に殺されるとしたら
22 年を取ったら
23 ●●に閉じこめられたら
24 コンドルに育てられたら
25 生贄として火山に投げこまれたら
26 ただひたすらベッドで寝ていたら
27 アメリカから中国まで穴を掘ってその中に飛びこんだら
28 「プリングルス」の工場見学をしていて機械の中に落ちたら
29 一〇〇万発の弾が入る拳銃でロシアンルーレットをしたら
30 木星まで旅行したら
31 世界一有毒な物質を口に入れたら
32 「核の冬」に見舞われたら
33 休暇を取って金星に行ったら
34 無数の蚊に刺されつづけたら
35 本物の人間大砲となって撃ちだされたら
36 ●●がエンパイアステートビルの屋上から降ってきたら
37 誰かの手を「本当の意味で」握ったら
38 虫眼鏡の下のアリになったら
39 粒子加速器に手を突っこんだら
40 読書中にいきなりこの本がブラックホールになったら
41 とんでもなく強力な磁石をおでこに当てたら
42 クジラに飲みこまれたら
43 潜水艇で深海に潜っているときに外に泳ぎに出たら
44 太陽の表面に立ったら
45 クッキーモンスター並みに大量のクッキーを食べたら

なかには、へーっと声を上げたくなるものから、
それはないやろ、とツッコみたくなるものまで。
なかなかたくさんの事例があります。

こういったことを知ると、逆に言えば本当にそんな事態に巻き込まれそうになった時に、どう助かるか?の参考に
……なるかもしれませんね。

ちょとダークなテーマを軽妙な語り口で紹介する本書。
なかなか面白く読むことができました。
不謹慎なんですけどね・・・。

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