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さとりをひらいた犬 ほんとうの自分に出会う物語

※私が読んだ本の書き出しとざっくりした内容を書き留める読書記録です


はじめの一行

第1章 旅立ち―――魂の声を聴け

やあ、こんにちは。
僕はジョン、猟犬さ。
僕は、ご主人さまの銃の音が大好きだ。
あの、乾いた音。
空気を切り裂く、鋭い音。
あの音は僕を駆り立てる号砲。僕はあの乾いた音を聞くと、思わず走り出したくなって、いてもたってもいられなくなるんだ。
なぜかって?
そう、そこからが僕の出番だから。
ご主人さまはイノシシや鹿、熊といった大きな獣だけじゃない、足の速い馬や小さなキツネやウサギ、空を舞う鷹だって逃さない。

さとりをひらいた犬 ほんとうの自分に出会う物語(刀根健)

実質的な一行目が「やあ、こんにちは」です。
そして、「僕はジョン、猟犬さ」と続くあたりに、あの有名な書き出し、「吾輩は猫である」をほうふつとさせますね。
ただなんとなく、猫のふてぶてしさとは違ったテイストをかもしています。

「ご主人さま」に忠実な猟犬の姿が描かれています。

本書の内容

今までの生き方に疑問を持ち始める

猟犬ジョンはとても有能な猟犬。
この界隈には名が知れ渡っている猟犬です。
猟犬の世界の優等生と言えるかもしれません。
飼い主との信頼関係はあるし、しっかりと猟犬のチームを率いるリーダー。
そんなジョンがふとしたきっかけで、「自分はこのままでいいのだろうか?」と思い始める。

家乾氏に褒めてもらうために頑張ってきたジョンが、その価値観に疑問を持ち始めるのです。
そんな時、敢えて危険を冒して旅に出ます。
本当の自分を知るために。

この辺りは、エリートサラリーマンとして頑張ってきた人が、そのことに疑問を持つ、といった状況とかぶったりするのかもしれません。

ジョンの行く末は?

さて、この猟犬ジョンは、飼い主の元を飛び出します。
その先々で出会う登場人物(といっても全部動物だけど)とのやり取り。
自分と同じような猟犬がたどったある運命。
そして、自分と死闘を繰り広げた敵(?)との再会。

ジョンは様々な経験を経たうえで、さとりの境地に向かいます。

ここで提示されているのは恐らく、悟りってストレートにそこにたどり着けるわけではないという事。
紆余曲折あって、その紆余曲折という体験が結構大事なんじゃないかな、ということ。
私はそんな風に感じています。

皆さんはいかがですか?
是非お読みいただき、感想をお聞かせいただければと思います。

いやーーー、読書って素晴らしいですね。

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ちなみに私はこんな本書いている人です。


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