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漫画 君たちはどう生きるか

※私が読んだ本の書き出しとざっくりした内容を書き留める読書記録です


はじめの一行

歴史的名著の来歴

現在、大ヒット中の「君たちはどう生きるか」。
どこの本屋さんに行っても、平積みされています。
とはいえ、文字の多い小説版はちょっと重い。
そう考えた私が手に取ったのは、マンガ版。

そのまえがきは、こんな風に始まります。

少年は
みんなから
「コペル君」と
呼ばれています。
この物語は1937年に出版され今もなお多くの人に読み継がれている歴史的名著と言われる小説……「君たちはどう生きるか」をはじめてマンガとして描き下したものです。小説の出版から80年たった今もあらゆる世代の人たちが生き方の指針となる言葉を物語の中から見出していますこの本を読み終えたときあなたの中にいるコペル君とおじさんはどんな言葉を投げかけてくるでしょうか---

漫画 君たちはどう生きるか(吉野源三郎、羽賀翔一)

本書の内容

元編集者のおじさんとコペル君

この物語の主人公は、コペル君。
これは、彼のおじさんが名付けたあだ名。
それは「コペルニクス」がきっかけです。

コペルニクスというと、あの地動説を唱えた学者。
だれもが、天動説を信じている時代。
宗教上も、天動説を動かすわけにはいかない社会の中にあって、
自身の観察結果を、勇気をもって発表した学者。

実際に、コペルニクスは結構大変な目に合うのですが、
ある発想を思いついたコペル君に畏敬の念を込めて、おじさんは彼をコペル君と呼ぶ。

名前は、アファーメーションだ、という説もありますが、
コペル君はこの名をもらったことで、自分の生き方の指針とするようになる。
この物語は、コペル君が悩みながらも、自分の人生を深く考え、
自分の人生を生きる物語と言えるのではないでしょうか。

流れ

数年前、「嫌われる勇気」という本が社会現象と言えるまでの大ヒットとなりました。
この本、ざっくりいうとこんな感じではないかと思います。
人は、悩みを人との関係の中に見出す。
その結果、他人との関係の中で相対的な自分を生きようとする。
しかし、自分の中にはかっこたる絶対的な自分がある。
その自分を掘り起こし、自分らしく生きていく。
これが人が生きていく中でのとても重要な要素である。
そこでたとえ人に嫌われるという恐れがあったとしても、自信を全うすることを優先させよう。
それが嫌われる勇気。

解釈が間違ってたらごめんなさいね(汗)

その流れから、この「君たちはどう生きるか」がヒットしたように思います。
これって、つながっている一つの流れとは考えられないでしょうか。
本当の自分を生きる。
これが、ここ数年来続く流れであり、これからもしばらくはそういった流れが続くようにも思います。
本書を薦める人はけっこう多い。
ということは、やっぱり自分の在り方を探している人が多い、という事ではないかと思うのですが、いかがでしょうか。

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