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なぜ、あなたの思っていることはなかなか相手に伝わらないのか?

※私が読んだ本の書き出しとざっくりした内容を書き留める読書記録です


はじめの一行

まえがき

私は長年、脳科学の研究をしています。
なかでも「うまく行く人とそうでない人の違い」を主なテーマにしています。その研究結果からわかったことがあります。上手くいく人といかない人の最大の違いは、「コミュニケーション」にあるということです。上手くいかない人の多くは、コミュニケーションが下手な人でした。一方で、上手くいく人はコミュニケーションスキルが高い人でした。

なぜ、あなたの思っていることはなかなか相手に伝わらないのか?(西剛志)

脳科学の研究をしている人が、脳科学の観点から上手くいく人とそうでない人の違いをテーマにしているとなると、もうそれだけで気になりますね。
著者の属性や経験というのは、その情報の信ぴょう性と深くかかわる事がよくわかります。
上手くいく人とそうでない人の違いがコミュニケーションというのも、味方によれば大胆過ぎるとも取れますが、社会という中で生きていくうえでたしかにコミュニケーションは相当大きな影響を生み出すものだと思います。それさえうまく行けば、なんでもうまく行きそうな気は確かにします。

そして本書はそのコミュニケーションがテーマとなる本。
期待が膨らみます。

本書の内容

人は情報の取り方に癖がある

本書の始まりは、人による視点の違いの解説に始まります。
シマウマの色は、「白地に黒い縞」なのか、それとも「黒地に白い縞」なのか。
生物学的な正解はあるのかもしれませんが、人の認知における傾向という物が実は研究によって見出されているのだそうです。
ある傾向のある人は前者を選び、そうでない人はそうでないほうを選ぶ、的な傾向があるのだとか。

こういった例を示しつつ、私たちは人によって世界の見方がまったく違うことを説明します。
他には「視覚」「聴覚」「体感覚」などのうち、どういった情報を重視するかといった癖が人によって違い、それぞれにおいてやはり世界のとらえ方は変わってくると言います。
結局、そういった世界のとらえ方の違いがある中で、その違いを認識せず「きっと相手も同じことを思っているはず」という前提でコミュニケーションが行われる。
こういうことを私たちは学校で学ぶ機会がほとんどなく、それが生きづらさにつながるとしたら、やっぱり知っておいたほうがいいよね、ということになりそうです。

同じ説明をしても、心に描く像が違うというのは、やっぱりとても大きなギャップだと思います。

脳科学や心理学の入り口として

本書は全体を通して非常に読みやすく、字も大きい。
なかにはイラストを利用したクイズなどもあり、楽しみながら読み進められます。
たぶん、一冊1時間もあれば読み切れる分量じゃないかと思います。
内容としては、そこそここのジャンルについてたくさんの本を読んでいる人は、さほど目新しい情報がふんだんにあるわけではないので知っている事の再確認になろうかと思います。
逆に、これからこういった分野についてもっと深めていきたいな、という方にとってはかなり役に立つ一冊じゃないかと思います。

いやーーー、読書って素晴らしいですね。

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ちなみに私はこんな本書いている人です。


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