ファミリーシークレット
※私が読んだ本の書き出しとざっくりした内容を書き留める読書記録です
はじめの一行
はじめに
著者のある出来事の描写から始まります。
この物語はこの辺りの話が少し続き、本書のテーマとかぶるある結末を迎えるのですが…
本書の内容
連綿と続く家族のつながり
本書のテーマは家族。それもどちらかというと負の要素が大きい。
というのも、家族のひみつは何らかの形で次の世代へ持ち越される、という話。
たとえば、ある人が酒乱で、アルコール依存症だったとする。
その原因は、実は親の代やそのまた親の代から続くなにかしらの秘密めいた家族の習慣に起因している可能性がある、というのです。
近年家系図を作ることがブームになったりする背景には、そんなつながりがあるからなのかもしれません。
セラピーの現場から
本書の著者はセラピスト。
様々な現在のクライアントの悩みをさかのぼっていくと、家族が持った秘密がその発端となっていることが多いと分析する。
たとえば、親が厳しい家庭に育ったとする。すると、その親は自己重要感が低くなり、その状態で自分の子に接する。
とうぜん、その子はその影響を受け、一定の偏りをもって育つ。
そういう意味では、今の自分の性格や行動パターンは、親の影響を少なからず受けています。
例えばこれが、性的な虐待やネグレクトなどといった行為を伴う関係性があるとすれば、その親子関係はより濃い闇をはらむことになります。
そんな関係性を語ったのがこの本といえるのではないかと思います。
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