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だれもわかってくれない: 傷つかないための心理学

※私が読んだ本の書き出しとざっくりした内容を書き留める読書記録です

はじめの一行

はじめに---他人があなたを見る目は歪んでいる

ヨガウェアで有名な「ルルレモン・アスレティカ」の創業者で、もとCEO兼会長の、チップ・ウィルソンという人がいます。世間では散々に言われていますが、彼はそれほど愚かではないと思います。実際、起業家としても、事前活動家としても、イノベーターとしても大成功をおさめ、一代で巨万の富を築いた人なのですから。愚かな人間に、そんな事を成し遂げられるはずがありません。

だれもわかってくれない: 傷つかないための心理学(ハイディ・グラント・ハルヴァーソン)

このまえがきは、ここに出てきたチップ・ウィルソンという人が、自分たちの製品についてある決定的な失言を発した話になります。
顧客を敵に回す発言なんですが、当の本人には全く悪気がなかったというか、顧客の敵対心がそもそも理解できない状況を語ります。
この賢明な人物でさえ、そんな過ちを犯すわけですから、世の中の多くの人は同じ過ちを犯しているかもしれない。
そんな危険を、目の前に提示するようなまえがきです。

本書の内容

人は常に自分のフィルターで物を見る

タイトルはなんだか、今にも泣きだしそうな印象をうけましたが、中身はそこまで感情的ではありません。
ただ、ごくシンプルに言うと、人は自分のことをありのまま見てくれているわけではない、ということ。
いくつもの歪んだフィルターで、他人のことを見ます。

つまり、人の本質を必ずしも見抜こうとしてくれているわけではない、という事。

さらに言うなら、人というのは非常に思い込みの激しい生き物。
とくにはじめに感じた第一印象を見直すという行為をするまでには、けっこうな道のりがある。

そういった特性を知り、活用することで、誤解を避けられる・・・かもしれないね、という趣旨の内容です。

実際のところ、人がどんな思い込みをし、どんな思考パターンをとるかを解説しており、逆にその思い込みを解く方法も考察しています。
もちろん、人間関係のことですから100%確実、という方法はありませんが、傾向と対策くらいは寝ることができるかもしれません。

なぜわかってもらえないのだろう。
なぜ自分はいつも誤解されるのだろう。
そんな人間関係のところで気になることがある人は、一読の価値があるかもしれません。

いやー、読書って、素晴らしいですね。

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