インナーチャイルド 本当のあなたを取り戻す方法〔改訂版〕

※私が読んだ本の書き出しとざっくりした内容を書き留める読書記録です


はじめの一行

プロローグ

ワークショップの参加者の間を歩きながら、私はその強烈な雰囲気に打たれていました。一グループが六、または八名からなる合計一〇〇名の人々が部屋を埋め尽くしていました。それぞれのグループでは、メンバーが寄り添って小さな声で話し合っています。これはワークショップ二日目のことで、すでにお互いの交流やシェア(シェアリング)がかなりなされていたのですが、当初は全く知らない者同士でした。

インナーチャイルド 本当のあなたを取り戻す方法〔改訂版〕(ジョン・ブラッドショウ)

ワークショップのシーンから始まる前書き。
こういった、メンタル系の本の場合、ワークショップなどの一シーンを切り取って、象徴的な事例としてまえがきに取り出すことはよくあるパターンだと思います。そういったエピソードをしることで、本の内容に関しての期待感が高まるのかもしれません。

本書の内容

傷ついたインナーチャイルドが人生を汚染する

これは私の実体験ですが、なにか理解不能な行動を行う人がいるとき、その人は子供のころに何かしらの心の詰まりを感じてた、というケースは結構あります。程度の問題ではありますが、例えば、非常にエキセントリックな性格の人が、子供のころの生い立ちをさかのぼっていくと、親の愛を十分受けられなかったとか、親からの扱いに不満を持っていたとか、そんなことが結構あります。

ある研究者は、そもそも会社を経営する人というのは、そういった心の偏りを持っている人がほとんどだといいます。子供のころに、親の愛を十分受けられず、自分をもっと見てほしいという思いが強く残っており、それがあるから経営なんてものをやっていけるんだ、と。

こういう親との関係性の問題は、厄介なことにごく普通の家庭にもあったりします。親は子供に対して愛情表現を行っているつもりだけど、それがあいじょうひょうげんととらえられないこともけっこうおおいとおもいます。その一つが過干渉。毒親なんて言葉が生まれましたが、親としては「子供のため」という思いからなのですが、子供にとっては迷惑千万。自立を阻み、大人になってはうっとうしいだけの親の干渉に困るケースは結構あります。

このような親子関係のちょっとしたボタンの掛け違えは、大人であれば頭で理解し、修正できることなのかもしれませんが、子供の感情には深く刻まれる傷となることもあるようです。その傷が大人になっても癒えぬまま、自身の施行や選択に色濃く影響を及ぼします。厄介なことに、そういった影響の多くは自分でも気づかないところで出ていることも多い。もし今、人生がうまくいってないとすれば、このインナーチャイルドの状態を疑ってみる必要がありそうです。

テストとワーク

本書においては、例えば乳児期や学童期など、今抱える問題の根源がどこにあるかを探る質問ワークが用意されています。自分自身の記憶をさかのぼり、いくつかの質問に答えていくことで比較的簡単に、自分のどの成長段階で問題が発生したのかを特定できます。あとは、その段階における自己の再生のための瞑想ワークなどが用意されており、自分で自分の半生をたどることが可能です。

質問ワークは比較的簡単ですが、瞑想に関して言えば一定の誘導などを自分の声であらかじめ録音しておく(誘導してくれるパートナーがいればその必要はありませんが)というちょっとした面倒はありますが、やってみる価値はありそうです。

もし今の人生が今一つ輝きを持って感じられないなどの詰まりを感じるときは、ひも解いてみたい一冊です。

いやーーー、読書って素晴らしいですね。


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ちなみに私は、こんな本書いてる人です。


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