空海は,すごい 超訳 弘法大師のことば
※私が読んだ本の書き出しとざっくりした内容を書き留める読書記録です
はじめの一行
プロローグ 空海の考えた密教は世界宗教である
ということで、空海の本です。
しかも著者は苫米地英人さん。
この時点で、ある意味普通じゃない印象を受けます。
天才苫米地博士が、空海をやはり天才と呼びます。
そんな空海について、このまえがきでは「これまで論じられてた見解と正反対」と思われる内容だ、と。
これは、「自分は特別だ」と思いたい私なんかは、「誰も知らない空海論をしることができる」なんておもってついつい食いついてしまいます(笑)
そういう仕掛けも入ってるんでしょうかねー。
本書の内容
天才空海のマーケティング
本書は、前半戦に空海と密教に関する基礎知識(たぶん苫米地博士的見解)が綴られています。
「空海の考えた密教はもっとも世界宗教に近く、キリスト教に匹敵する思想体系をもっている」という主張がベース。
その前提で、親鸞やキリスト教徒比較しながら密教や空海を解説していきます。
私の中で面白いな、と思ったのが、仏教は本来修行を必要としないという話。
ブッダはそもそも、色んな修業はしたものの、ぼんやりしてるときに悟りの境地に至ったと言います。
つまり、修行は悟りに向かうための必須項目ではない、という前提に立っているそうです。
しかし、密教の阿闍梨になるにはけっこうな修行が必要とされています。
それはなぜかというと、何もしなくても悟りが開けるという教えは、なかなか流行らなかったという事。
そこで、苫米地博士曰く、空海はそこにモルモン教的な修行や戒律を取り入れることで、密教の人気や関心を高めたのだ、ということ。
人間、得難いものに価値を感じる習性はあるようです。
敢えて得難いものにすることで、密教そのものの価値を高めるというのはすごいアイデアだな、と思います。
フェラーリは予測販売台数より一台減らして製造する、なんていう話もあるようです。
それはすなわち、いつも手に入れられない人がいることで価値を維持しているという事なんでしょうね。
ちなみに後半は、様々な空海の言葉を取り上げ、苫米地博士の完成で超訳してくれています。
いやーーー、読書って素晴らしいですね。
ちなみに私はこんな本書いている人です。
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