ひと目でわかる「戦前日本」の真実 1936-1945
※私が読んだ本の書き出しとざっくりした内容を書き留める読書記録です
はじめの一行
はじめに
本書のまえがきはまさに、本書の内容そのものです。
私は、一行目にあるような違和感はあまり持つことなく、そんなものだろうと思っていたのですが、本書の写真を見るとなんだかイメージが違う。
そのギャップを表したかった一行目ですが、私はこの一行で本書にがぜん興味がわいてきました。
本書の内容
潤いのある日本
今まで考えてもみませんでした。
日本の昔というのはもんぺ姿で今の感覚から言うとダサダサで、女性だって全然華やかさがないイメージが強かったんです。
そしてまえがきにあるように、祖父母から両親にいたるなかで何かが抜け落ちているような気がしないでもないのです。
なんというか人としての大きさというか、おおらかさというか。
本書は、そういった1930年代から1940年代にかけての様子を、写真誌「アサヒグラフ」の写真を中心に紹介しています。
するとそこにはみずみずしい、当時の人たちの姿が見えます。
なんだか貧しくて、暗くて、虐げられたイメージとはまた別の、華やかさがそこにはありました。
著者はどちらかというと、日本礼賛のイメージの強いキャプションをつける傾向がある人のようですが、それを差し引いても写真は確かに活気がある。
果たして今までいだいていた日本のイメージと、本書で目にする日本のイメージ、どちらが本当なのだろうか。
そんな思いは強く感じさせられます。
考えてみれば、日本という国は特に第二次世界大戦では悪役のイメージが強く、極悪非道な軍人の映像が頭の中に刷り込まれているような気がします。
それがもし、誰かの意図的なイメージ操作だとしたら怖い話です。
本書のすべてが当時のリアルと言えるかどうかはわかりませんが、本当のことを追求する好奇心はもっておいて損はないな、と感じさせられた一冊です。
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