人間とは何か? 自己啓発の劇薬 マーク・トウェインの教え
※私が読んだ本の書き出しとざっくりした内容を書き留める読書記録です
はじめの一行
CHAPTER1 人間は機械である
本の始まりからすでに、物語の途中っぽい始まり。
これは何か特別の意図があるとすると、なんだか隠された部分が気になります。
そしていきなり本書の結論。
人間は単に機械に過ぎない、と。
結構破天荒な出だしかもしれません。さすが文豪です。
本書の内容
マーク・トウェインといえば……
本書を読み始めて感じたのは、この老人と若者の会話という構成にピンときました。
あの大ベストセラー、『嫌われる勇気』とそっくりです。
嫌われる勇気では、賢老人と若者の対話。
若者がけっこう老人に食って掛かるのを、老人がじわじわとそこそこ回りくどく、本質を語るという構成。
本書もまた、ざっくりいうとそんな構成です。
どっちが先か?といえば、そもそもマークトゥエインのこの本は、死の四年前に匿名で遺した名著「人間とは何か?」をもとにしているとのこと。
という事はやっぱり、マーク・トゥエインのほうが先なんでしょうね。
こういった構成で書くことで、読者の細かい疑問点を解決しやすいのかもしれません。
ときに、マーク・トゥエインと言えば、『トム・ソーヤーの冒険』、『ハックルベリー・フィンの冒険』といった子どもが心躍らせる冒険小説のイメージが強い作家さん。
その人が、「人間は機械である」という主張、なかなかのギャップです。
匿名で出した本というところも、不思議な感覚があります。
人間は機械である
さて、本書の中心テーマである「人間は機械である」というお話。
簡単に言うと、人は常に外の刺激に対して反応する生き物で、基本的な行動はそういった外的刺激に依存してると言います。
実は、最近の脳科学の世界では、人は物事を「意識して決める」前に、「身体が反応を始めている」という事がわかっています。
その結果、人に自由意志はあるのか?という論争が巻き起こったと聞いています。
その論争の結果は、そういった反応で動いている身体を「制止する」という自由意志の余地はあるそうで、ただそれもまた、ほんの一瞬しかチャンスがないそうです。
これはこれで興味深い知見ですが、それを観察から見抜いていたと思われるマーク・トゥエインの考え方はとても興味深いものでもあります。
そういった様々な知見を組み合わせて本書を読んでいくと、益々面白いかもしれません。
いやーーー、読書って素晴らしいですね。
ちなみに私はこんな本書いている人です。
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