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食品添加物がもたらす安全

「これ、食べていい?」
僕が妻に聞く。
「賞味期限、切れてるよ」
妻は答える。
「コンビニ弁当だから大丈夫」

我が家の日常的な会話。
僕は賞味期限をあまり気にしない。
コンビニ弁当は腐らない!というネットの記事をうのみにしてるから。
腐らないなら安全じゃん、と。

一方、かつて痛い思いをした。
賞味期限を過ぎた無添加プリンで、もだえるほどに苦しんだ。
ちきしょう!無添加だからおなか壊したやん!


最近の風潮として、食品添加物は危ないと言われる。
一方で、それのおかげで、食中毒がどれだけ抑えられているだろう。
トレードオフというか、添加物がたっぷりだから安心だという話もある。(僕だけかもしれないけど・・・苦笑)

ま、なんにしても、食品を早く安く提供するために使われ続けた食品添加物は悪者である。


さて、「当社は添加物を一切使っていません!」と言ったら、パチパチパチと歓迎されるだろう。
「ただし、値段は一般の食品の3倍の値段」
というと、拍手は少し減る。
さらに、
「食中毒は自己責任で管理してください。当社は一切責任を負いません。なにしろ無添加ですから」
なんていったら大ブーイングだろう。

顧客は、あれもこれも欲しいのだ。


しかし、少し見方を変えてみる。
顧客は、本当に「無添加食品」が欲しいのだろうか?
実は、欲しいのは「無添加食品」ではなく、「今と未来の健康」ではないだろうか。その手段の一つが、無添加食品ということではないかと思う。

つまり、この企業と付き合えば、自分の健康的な生活をサポートしてくれる。そういう思いで顧客と企業がつながるのではないかと思う。


小阪裕司先生が、「価値創造の思考法」というご著書の中で、こんなことをおっしゃっていたと記憶している。
「社会はすでに”変わった”。しかし、新たな価値に気づいていない企業がほとんどだからその変化が見えにくくなっている」的なことを。

今までは、商品やサービスを、作り、売り、届けることが企業の在り方のように見えていた。
しかしどうも今の時代は、商品やサービスが主役という考え方は顧客の求めることとずれがあるように感じられることも多くなってきた。
その微妙(大胆?)な変化は、なかなか中小企業の創業社長には見えにくい。

中小企業においては、それをサポートするのが後継者ではないかと思う。
新たな価値観を社内に吹き込む。
これはなかなかやりがいがあると思うのだけれど。

#マーケティング #価値創造 #後継者 #親子経営 #社会の変化

親子経営における後継者向けブログ、書いてます。
https://jigyo-shokei.com/archives/3662

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